【登山】爽快な尾根伝いの道の後、意外と急な箇所も
- 3.5
- 旅行時期:2021/06(約4年前)
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by しそまきりんごさん(男性)
ルスツ クチコミ:9件
登山は、南側のルスツ側がメインルートで、標高650mあまりの登山口から、標高1107mの山頂まで、距離3250mほど(300m毎に距離標識あり)の登山路が続いています。南側ルートは初心者向けとも言われ、登山路の途中3分の2程までは、高低差が割合緩やかで展望も良く、爽快な尾根道が続きますが、残り3分の1は尻別岳の本体に取りつき、山頂500m手前まで、滑りやすく急斜面なロープが必要な急登が続きます。ただ、女子や元気な年配女子もロープを巧みに使って、登り降りしている上、トレイルランで走っていく男女のグループも何組かすれ違ったほどです。
5月末から6月初めにかけては、登山道中、シラネアオイやチシマフウロ、ハクサンチドリ、エゾカンゾウ、マイヅルソウ、スミレ、タンポポ、クルマバソウをよく見かけたほか、オオバナノエンレイソウ、ツバメオモトがわずかにありました。
・シラネアオイ…登山道の下の方では、クマザサの中に少し咲いているのをたまに見かける程度だが、尻別岳本体に取りついてからよく見かけるようになり、特に山頂直下の稜線沿いに群落を作っていた。
・チシマフウロ、ハクサンチドリ、タンポポ…登山道中、森から出た日当たりの良い場所では常に見られる。
・マイヅルソウ、スミレ、クルマバソウ、ノウゴウイチゴ…登山道中、ところどころ見られる。
・エゾカンゾウ…尻別岳本体へ取りつくまでの日当たりの良い稜線沿いにところどころ咲いていた。
・オオバナノエンレイソウ…登山道入口~リフト乗り場付近のクマザサ中でときどき見られた。
・ツバメオモト…山頂直下の登山道沿いに少し咲いていた。
・チシマザクラ…山頂近くの稜線沿いに咲き残っていた。
・オオカメノキ…登山道中、森の中等でときどき見かけた。
登山口は、ルスツの道の駅やルスツリゾートから見える山頂に電波塔が立つ山、橇負(ソリオイ)山(標高715m)から少し尻別岳の方にずれた鞍部にあります。登山口までは、尻別岳山塊の西側、道道257号線(留寿都喜茂別線)から分岐したダートの林道を3kmちょっと登ります。路面状況は、車で行くことを想定してか、まず林道入口(標高450mほど)で1m幅ほどのタイヤ洗いの浅い水溜まりがあり、その後、水溜まりの小さな窪みや大雨後に水が流れた跡がときどきありますが、おおよそよく均された砂利道が続いていました。終始、小石を巻き込んで走りますが、レンタカーや新車の場合は気になるかもしれません。道幅が車1台分しかなく、林道が山に取りついてからは、森の中で木が生えているものの、片側が斜面になっているので、車のすれ違いでは少し緊張します。登山口前は10台ほどが停められる程度に道幅が広がっていますが、シーズンの休日などはいっぱいになってしまいます。
・登山口~1200m地点…アップダウンのある森の中の道。途中、リフト降り場付近は開けていて、日当たりが良く、道沿いやクマザサ中にオオバナノエンレイソウが見られた。
・1200m地点~1800m地点…アップダウンの緩やかな稜線の道。西側は森だが、東側は開けていて、展望が良い。ルスツリゾートや遠くの山並みがよく見える。振り返ると洞爺湖が少し見える。お花がよく咲いていて、シラネアオイも登山道横のクマザサの中にしばしば見られる。エゾカンゾウが見られるのもここ。
・1800m地点~2100m地点…鞍部への下り。
・2100m地点~2800mあたり…尻別岳本体へのとりつきで、急登。ロープが何カ所か掛けてあり、使わないとかなり登りにくい。この場所に限っては、本当に初心者向けなのか疑う。登山靴が良いがスニーカーでトレイルランしている人もいた。
・2800mあたり~3100mあたり…急登は無くなり、再び、山頂直下の稜線歩きが楽しめる。登山道直下の稜線にはシラネアオイの群落。訪れた時はチシマザクラも少し咲き残っていた。
・3100mあたり~山頂…クマザサに囲まれた頂上台地の緩やかな道。ハクサンチドリやシラネアオイに混じって、ツバメオモトがわずかに咲いていた。
山頂は、周囲をクマザサに覆われ、木々はあまり生えていないが、訪れた日はガスに包まれて真っ白で、本来見えるはずの羊蹄山など周囲の景色が見えなかった。
- 施設の満足度
-
3.5
- 利用した際の同行者:
- カップル・夫婦
- アクセス:
- 3.0
- 景観:
- 4.0
- 人混みの少なさ:
- 4.0
- バリアフリー:
- 1.0
クチコミ投稿日:2021/06/08
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