第8代薩摩藩主島津重豪によって作られた医師の養成所

3.0
旅行時期：2020/08（約5年前）

by ゆっくさん（男性）

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　石碑は、中央公園の南側にあります。しかし、医学院があった場所は、実際には目の前の道を挟んだ向こう側らしいです。遺構等はありません。
　医学院は第8代薩摩藩主島津重豪（島津氏第25代）が、作った学校です。薩摩藩は日本の最南端にあったため、武士の教育が十分でないと心配し、人材育成に力を注ぎ、学校を建てたそうです。1773年に、まず儒学を教える「造士館」を、剣術・弓術・槍術・馬術・銃術などを教える「演武館」を創設したのをはじめ、1774年には医師の養成と薬草研究を目指し「医学院」を、1779年には天体観測や暦作成に携わる「明時館（通称天文館）」を創設したそうです。希望する城下士や地方に住む郷士、足軽や町人も入学を許可されたとのことです。足軽や町人が医者になるなんて、当時としては、画期的なことだったのではないでしょうか。しかも無料だったとのこと。
　この人が居なければ、今の鹿児島随一の歓楽街も天文館とは呼ばれてなかったんだなと思うと、凄い偉人だなと思いました。「造士館・演武館跡」の碑は、この中央公園の東側に、「天文館跡」の碑はアーケードの中にあります。