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高野長英記念館

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ドクトル(蘭語で医者の意味)長英

  • 3.0
  • 旅行時期:2020/08(約5年前)
毛利慎太朗さん

by 毛利慎太朗さん(男性)

水沢・江刺 クチコミ:8件

令和2年8月23日(日)父母と来館。
まず、駐車場について。
専用駐車場は付近にあるのだが、水沢公園(陸上競技場と野球場併設)の利用者が占拠していて停められなかった。
公園南にも駐車場があるらしいが、場所が不明だったので仕方なく600メートルはなれた「Zプラザ」の駐車場に停めた。
改善の余地があるが、記念館の入場者は私たち3人だけなのでやむを得ない面もある。
水沢駅より徒歩圏内なので、公共交通機関が便利ではあるといえよう。
次に展示内容について。
彼の著作物はけっこう多いことにおどろいたが、やはり王道ではあるが「ニ物考」と「夢物語」が印象に残った。
まず、「ニ物考」は飢饉の非常食として「蕎麦」と「じゃがいも」の栽培を奨励した書物である(天保7年・1836著作)
なぜこの二つの作物かというと、やせ地で育ち、寒地で保存可能、いろんな調理方法がある、焼酎ができるという4点が共通項である。
蕎麦に至ってはビールもできるとのこと、麦のものを普段から飲んでいる私たちにとってビックリ仰天というか、味が気になる。
これに関しては、サツマイモの栽培を奨励した青木昆陽、飢饉のときに食べられる野草についてとりまとめた建部清庵(一関藩医)や莅戸善政(米沢藩家老)の業績に匹敵するものを感じた。
次に「夢物語」、戊戌(ぼじゅつ)夢物語ともいう。
天保8年(1837)江戸湾に現れたイギリス(実はアメリカ)の船を、幕府が外国船打払令(文政8年・1825制定)に基づき砲撃した「モリソン号事件」に憤慨して、その翌年に著わした書物。
何が問題かというとこの船には我が国の漂流民7名が乗っており、長英は「野蛮で人道的でない、むしろ礼を尽くすべきだ」と幕府の対応を批判している。
「医は仁術」ともいうべき彼の横顔がうかがえる、国の病を治すのも医者の務めというべきか。
また「まき・水の補給まではいいが、交易の要求があれば幕府代々の法をもって拒絶すべき」とその時点で現実的な提言もしているので、やみくもな批判というわけでもないようだ。

施設の満足度

3.0

アクセス:
4.0
水沢駅より徒歩10分、水沢インターより12~13分
コストパフォーマンス:
4.0
障害者割引あり(付き添い1名まで)
人混みの少なさ:
5.0
私たち3人以外見学者はいなかった。
展示内容:
3.0
複製が多い、写真撮影可能(フラッシュ×)
バリアフリー:
3.0
平屋だが、スロープなし

クチコミ投稿日:2020/08/23

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