バス待ちの1時間50分でも充分楽しめる。
- 4.0
- 旅行時期:2020/07(約5年前)
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by 毛利慎太朗さん(男性)
花巻 クチコミ:14件
2020年7月19日(日)午前9時45分に、鉛温泉からの帰りに来館。
次のバスが11時35分なので、その間に見学いたそうか。
当館は旧花巻市立前田小学校を活用した施設で、まず、校舎の壁面で大村崑のオロナミンCや松山容子のボンカレーのホーロー看板が出迎えてくれる。
ここだけでも昭和要素で飯が食えそうな仕掛けではあるね。
コロナ故かスリッパの使用は止めており、土足のまま入館料600円を払い、まず左手に見えてくるのは『ダイハツのミゼット』である。
校長(館長)とお客さんの話を聞く限り、バッテリーは外してあるものの、きちんと整備すれば動くらしい。
実物はテレビのなつかし映像でしか見たことがなかったのでやはり新鮮に感じたが、案外小さいことに驚いた。
排気量も306しかなく、あの『スバル360』よりも少ないわりに、よく米やら肥料袋やらをたがいて(運んで)、昭和という時代を底から支えていたことに敬意を表したい。
しかも1Fに展示されていた『昭和30年の物価表』によると、公務員の給料8700円に対し、ミゼット35万!
大衆車の底辺でもこの値段なので、昔の人は必死に貯金したり、銀行などから借金して買ったんだなあ~と考えると、ほんとに涙ぐましい限りである。
奥に進むと、オートバイ、ノベルティーグッズ、土人形、レコードプレーヤーなどの音響機器(これは期間限定展示)が展示されていた。
ここで気になった展示はというと、昔の原付である。
正式名称『原動機付自転車』と云わんばかりに、タイヤが現行のものに比べ細く、まさにチャリンコにエンジンをつけたような感じの仕様というか。
さて、メイン展示の2階へあがると、そこには昔の商店街の様子が再現されていた。
一番気になった展示はというとおもちゃ屋のコーナーの『ひので』というブリキの電車である。
ひのでという電車は実際にあり、昭和34年(1959)より品川から京都を結んでいた修学旅行専用列車で、使用車両は155系という電車であった。
しかしながら、そのおもちゃの外観はどうみても『キハ58系気動車』にパンタグラフをのせたゲテモノ車両で、形式も先頭車のわりに『モハシ1520』という珍妙さである。
(先頭車ならせいぜいクモハシ1520とかだろう)
脇の151系『こだま』のクオリティーが高いわりにはなんだか『迷要素』を感じざるを得ない。
最後にまとめて。
建物が文化財で、入館料400円で教育、歴史、鉄道の展示が見れる『登米教育資料館』や、本格的な玩具やノベルティーグッズが展示されている『河口湖北原ミュージアム』(入館料800円)に比べれば、コスパ的に中途半端な気もするが、身近で昭和気分を味わえるので、今度は父(昭和33年生まれ)をつれていこうかな。
一つ注文をつけるなら、花巻電鉄関連の展示物の拡充と、ホーローのサボなんかを置いたら鉄道ファンうけ間違いないだろうな~
- 施設の満足度
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4.0
- 利用した際の同行者:
- 一人旅
- アクセス:
- 3.0
- 花巻駅よりバスは1~2時間に1本ほど。
- 人混みの少なさ:
- 4.0
- ゆったり鑑賞できる。
- バリアフリー:
- 4.0
- 車椅子の利用者もいた
- 見ごたえ:
- 4.0
- 平成生まれの私でも楽しめた。
クチコミ投稿日:2020/07/20
いいね!:8票
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