まるい弁当南千歳駅ホーム売店

グルメ・レストラン

古き良き駅弁スタイルを受け継ぐ「寿司」がたまらない！

5.0
旅行時期：2020/07（約4年前）

千歳・新千歳空港クチコミ：156件

道外の方にとっては何も珍しいことではないと思われることかと思いますが、現在のJR北海道管内においては、札幌駅など一部の大きな駅を除いて、ホーム内で食事や買い物ができるような駅は殆ど残っていません。

そんな中で、微細ながらも南千歳駅ホームにはこちらのお店が細々と営業していて、この駅に立ち寄る度にいつも気になる存在なのですが、今回は昼前に立ち寄ることが出来、前から気になっていた「寿司」を購入することが出来ました。

内容的には、何の変哲もない、何処にでもあるような助六、といってしまえばそれまでなのですが、食べ物としての内容そのものよりも、この商品には、その伝統的な駅弁としての魅力がふんだんに残されていて、そのフォーマットにまず一旅人として感動させられます。

紐で十字に縛られた点や、かつてはよく見られた、駅弁のレッテルに描かれた観光案内のようなデザイン、シンプルな蓋と本体だけの容器（無駄な仕切りとか一切なく地球にも優しい感じの包装という意味では、ある意味より現代的かも？）、そして何よりも、お値段が480円という、いまだに500円玉でお釣りが来るような駅弁が生き残っていたのか、と、感動しっぱなしの一品でした。

これを綴っているのは2020年7月のことですが、コロナは現代人に色々な警鐘を鳴らしてくれているような気がします。旅においても、食べ物ごときで贅沢言うスタイルはもう止めにして、派手さばかりを売りにした駅弁が売れなくなって駆逐され、昔ながらのシンプルで安価な駅弁がもっと復活して欲しいな、と、個人的には願っています。