那覇市商工学校学徒隊戦没者を祀っています。
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- 旅行時期:2020/04(約6年前)
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by たかちゃんティムちゃんはるおちゃん・ついでにおまけのまゆみはん。さん(非公開)
那覇 クチコミ:66件
那覇市松山にある沖縄県立那覇商業高等学校。戦前よりの文化ゾーンである松山エリアに所在する名門商業高校です。
先の沖縄戦に於いて、前身校である那覇商工学校生徒からも鉄血勤皇隊・通信隊を結成し、前者は第62師団歩兵64旅団独立歩兵第22大隊に、後者は第32軍司令部と独立混成第44旅団の通信隊に所属していました。
通信隊としての任務だった筈が、米軍が使用する無線によって日本軍の無線が妨害されて使えなくなったことから〝伝令〟を行うようにもなり、砲弾な飛び交う中を部隊間の連絡を携えて走り、多くの犠牲者を出す結果となります。
所属したすべての部隊は最後に玉砕を遂げていることから、部隊と行動を共にした学徒隊にも犠牲者は増え続け、動員者数は不明ではあれど学徒隊114名、教職員他関係者他51名の計165名の戦没者を出したとされています。
学び舎は戦火で焼失したものの戦後に復興され、琉球政府立沖縄商業高等学校の時代であった1958年11月に沖縄商工学徒隊戦没者慰霊碑として〝和魂の塔〟が建立されて現在に至っています。
学校正門付近に建立された和魂の塔は、同い年位の高校生がきゃ~きゃ~騒がしい中に於いて静かに学校の歴史を見守っている様に見えました。学徒隊の慰霊祭は催行する同級生や遺族の高齢化により、取り止めざるを得なくなっている所が多い中で、沖縄商業高等学校同窓会が主催で慰霊祭が行われて続けていることは嬉しい限りです。
校内に建立された学徒隊慰霊碑の多くはグラウンド等外部の人間からは容易く分かる場所にはないように思います。しかし和魂の塔は学校玄関前にあり、気づいた外来のもの全てが参拝できる場所に建立されていました。
学徒隊慰霊碑に参っているのはわかっていても、聞き慣れない高校生達の独特な声が飛び交うもとでは何か違和感すら感じました。しかしこれもここの慰霊碑の特徴だと思い、学徒達が経験できなかったキャンパスライフを見せ続けることがひとつの慰霊のように感じたのが不思議でした。
- 施設の満足度
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5.0
- 利用した際の同行者:
- 一人旅
- アクセス:
- 5.0
- 松山公園の隣です。
- 人混みの少なさ:
- 3.0
- 多くの高校生であふれていました。
- バリアフリー:
- 4.0
- 足元は芝生敷でした。
- 見ごたえ:
- 5.0
- 行って見るとよくわかります。
クチコミ投稿日:2020/04/09
いいね!:7票
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