南部藩の負の歴史の一つ
- 4.0
- 旅行時期:2019/08(約5年前)
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by たびたびさん(男性)
二戸・一戸 クチコミ:12件
九戸城跡は、二戸の市街の外れ。建物や石垣は残っていませんが、それでもあちこちを歩くと周囲を崖が囲む大規模な天然の要害であることがよくわかります。
ちなみに、ここは戦国時代の最後の戦いとなったといわれる九戸政実の乱の舞台。九戸政実は南部一族の有力者だったのですが、宗家に歯向かう反乱。
この鎮圧に向かったのは、宗家の要請も受けた奥州再仕置軍。豊臣秀次を総大将に率いられた3万の兵に、徳川家康以下、上杉景勝、大谷吉継、前田利家、前田利長、石田三成、佐竹義重ほか。伊達政宗、最上義光も指揮下に置き、さらには、蒲生氏郷や浅野長政と合流し、総勢6万の兵が九戸城を囲む。圧倒的な兵力差であったのですが、助命の約束で降伏開城させた政実方は裏切られ、城内にいた者は女子供もすべて皆殺しとなる。おぞましい結末から、その後、歴史の中で積極的に語られることはなかったという悲惨な戦いだったようです。これも南部藩の負の歴史の一つなのかなと思います。
- 施設の満足度
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4.0
- 利用した際の同行者:
- 一人旅
- アクセス:
- 4.0
- 人混みの少なさ:
- 4.0
- バリアフリー:
- 4.0
- 見ごたえ:
- 4.5
クチコミ投稿日:2020/04/03
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