科学的指紋法の経緯などが分かる石碑です
- 3.5
- 旅行時期:2020/02(約4年前)
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by 風来坊之介さん(男性)
築地 クチコミ:58件
中央区明石町界隈を散策の折、聖路加ガーデン北西側の居留地通りとの交差点手前角の緑地帯にあるのに気が付いたのがこの 指紋研究発祥の地 (ヘンリー・フォールズ住居跡) の石碑で、背の低いコの字形の生垣に囲まれています。
この石碑は、詳しい説明書きが刻まれた石板が斜めになっているので、横からは見えず正面からしか分かりませんでした。
その説明書きを見ると、
ここは、英国人医師ヘンリー・フォールズ (1843~1930) が、明治7年 (1874) から同19年 (1886) に至る滞日中に居住した所で、宣教師として来日しキリスト教布教のかたわら、築地病院を開いて診療などの幅広い活動をしていた。
また、日本で行われていた指印の習慣に興味を持ったのが切っ掛けで科学的な指紋の研究を行い、明治13年 (1880) 英国の雑誌「ネーチュア」に日本から投稿した論文が、科学的指紋法に関する世界最初の論文となった。
この記念碑は、明治44年 (1911) わが国の警察において初めて指紋法が採用されてから満50年が経ち、ここゆかりの地に建立し、その功績をたたえるものである。
ことなどがいろいろ分かります。
ここで驚いたのは、科学的指紋法に関する世界最初の論文が、英国人だが日本の指印の習慣が切っ掛けで日本から投稿されたことや、論文が載ったのが、世界的に権威のある科学雑誌である「ネイチャー」だろうと思うが、この頃既にあったこと などです。
また、この石碑は、未だ新しいように見えるものの碑文からすると、昭和36年 (1961) に建てたようだが、そう見えるのは、手入れが行き届いているからだろう と思ったところです。
なお、訪ねたのは、地下鉄・新富町駅出入口6からだったが、築地駅出入口3bからでも同じ位のところでは と思います。
- 施設の満足度
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3.5
- 利用した際の同行者:
- 一人旅
- アクセス:
- 4.0
- 地下鉄・新富町駅出入口6を出てからそのまま4分半位進んだ佃大橋交差点を渡り右折して2分位行った交差点を渡った正面なので歩いて7分弱です
- 人混みの少なさ:
- 4.0
- 石碑を見ている間近くを通る人が時折いる位でした
- バリアフリー:
- 4.0
- 付近は整備されているので大丈夫です
- 見ごたえ:
- 3.5
- 石碑自体はそうでもないが科学的指紋法の切っ掛けが日本の指印の習慣だったことなど驚くことがいろいろ記されています
クチコミ投稿日:2020/03/20
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