俵藤太の大ムカデ退治。
- 5.0
- 旅行時期:2019/04(約7年前)
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by たかちゃんティムちゃんはるおちゃん・ついでにおまけのまゆみはん。さん(非公開)
野洲・竜王 クチコミ:13件
近江富士といえばこの三上山。標高432mは近江の国の比叡山や伊吹山にも届かない低い山です。しかし湖南エリアは勿論、琵琶湖を挟んだ湖西地区からも見える姿は正に富士山の如くといっても過言ではありません。
三上山と言うと〝俵藤太の大ムカデ退治〟伝説もあり、その昔瀬田の唐橋上に横たわる白蛇が通行人を怖がらせて通せんぼしていた折に、その存在を無視した上に白蛇の背中を踏みつけて通り過ぎた若き日の東国武将藤原秀郷に関する逸話があります。その夜瀬田の滞在先で寛いでいる秀郷の元を絶世の美女が訪れ、今日背中を踏まれた白蛇の化身であることを告げます。そして秀郷の勇敢さを知り、我ら瀬田川に住む竜神一族は三上山に住む大ムカデに苦しめられており、秀郷に大ムカデ退治を願い出ます。快諾した秀郷でしたが、いざ遭遇した大ムカデには矢も刀も歯が立ちません。窮地に陥った秀郷でしたが、最後の一本の矢に唾をつけて南無八幡大菩薩と仏に祈りつつ放つと見事この矢が大ムカデの眉間にあたり退治することができたと言われるものです。
そのことを大変喜んだ白蛇の父親であり龍神一族の当主の龍王から大な褒美を得て、そのうちのひとつが〝三井の晩鐘〟として伝わる梵鐘であり、また白蛇に化した娘も東国に返る秀郷の後を追って一緒になり、龍神の加護が後に平将門を討つ原動力となったことが龍神社や秀郷所縁の場所に残されています。
規模としては小さな山でも、その歴史にまつわる興味深い話が多々残っているのは、やはり近江の国で最も広い場所から見ることができる三上山の地理や形状の特徴に繋がっているように思えるの見慣れているものでも当たり前と感じることに違和感がありません。
- 施設の満足度
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5.0
- 利用した際の同行者:
- 一人旅
- アクセス:
- 5.0
- 国道8号線からすぐです。
- 景観:
- 5.0
- 標高は低くても見た目と神聖さはやはり近江富士です。
- 人混みの少なさ:
- 5.0
- 登山をする山ではないように思います。
- バリアフリー:
- 3.0
- 山道です。
クチコミ投稿日:2019/04/24
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