容積率のボ-ナスを受けることで復元された一号館建物をメセナで美術館として公開。
- 5.0
- 旅行時期:2019/03(約7年前)
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by ワンダラーさん(男性)
丸の内・大手町・八重洲 クチコミ:24件
三菱一号館は、1894年(明治27年)に現在の千代田区丸の内に建設された日本で最初の煉瓦造のオフィスビルとされている。
その後1968年に解体され跡地が再開発されたが、2009年に若干異なる位置に保存部材などを使って三菱地所がレプリカ復元した歴史的な貴重な建造物だ。
三菱一号館1階の内部数室は無料公開されているが、大半は、三菱一号館美術館として当時の事務室意匠も一部に残しつつ、美術品展示室として有料公開されている。
美術館の入口は、東の大名小路道路側ではなく、庭園風の中庭側につくられ、落ち着いた雰囲気を醸している。といっても完成時よりも派手になってはいるが。
内部は、車椅子対応などでエスカレータも設置され、季節ごとに企画展示が実施されている。常設展示はないが、ロートレック作品を中心に19世紀末の美術品を収蔵していて、企画展と組み合わせて見ることができる。六本木の森美術館の現代アートに比べると、暖かみがある写実絵画がメインは三菱地所らしいと感じた。
三菱地所としては、この美術館運営は赤字で、企業メセナの一環であろう。
しかし、交渉によって同一敷地内に丸の内ブリックスクエアのメインとして新築された丸の内パークビルディングの建築許可において、規定を超えた容積率のボーナスを受けたことで、ボーナス分の床の賃貸収入で十二分にペイしているように感じる。
- 施設の満足度
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5.0
- 利用した際の同行者:
- 一人旅
- アクセス:
- 4.5
- コストパフォーマンス:
- 3.0
- 人混みの少なさ:
- 3.5
- 展示内容:
- 4.0
クチコミ投稿日:2019/03/31
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