構造物の一部がわずかに残るのみ
- 2.5
- 旅行時期:2018/12(約7年前)
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by しそまきりんごさん(男性)
白糠・音別 クチコミ:11件
昭和40年辺りまで現役で採掘が行われていた炭鉱跡です。
人里から離れたやや山間にあり、現在ではわずかな建物や構造物の一部が廃墟として残るのみです。
国道38号線やJRの尺別駅からは7、8kmほどの距離があり、尺別駅からは雄別炭鉱尺別鉄道の廃線跡がかすかに残っているようなので、それをたどってきてもよいのではないでしょうか。
何もない尺別駅を訪れた際の最寄の見所スポットとして、ウォーキングを兼ねて訪れてもよいかもしれません。
ただ、炭鉱跡で残っているものは本当にわずかです。
道道361号線沿いの、尺別鉄道の跨道橋橋脚、生活館の廃屋、ガソリンスタンドの小屋、復興記念碑などがアクセスしやすいですが、炭鉱住宅跡は原野に入っていきますし、尺別炭鉱駅跡や鉱口などは道道361号線が終わった先の林道を分け入ることになります。
奥の方は森が深く、人もいないのでちょっと怖いです。
果たして現場に着いても、コンクリート構造物の一部だったり、ほとんど崩壊していたりと、喜ぶのは廃墟マニアくらいかな(^_^;)
いずれにしても、これから往時の様子を頭に浮かべるには、かなり想像力がたくましくないとできません。
道道361号線に入ってからは、農家が点在して牧場などもありますが、お店は全くありません。
尺別の道道38号線沿いも尺別原野というだけに何もないので、必要な物は予め調達しておく必要があります。
炭鉱の集落跡に近づくと、民家すら無くなってしまいますが、集落跡辺りは牧場にも利用されているようで、牛ふんの”まろやかな”香りが漂っていました。
冬に訪れると、枯野に打ち捨てられた炭鉱跡の哀愁漂う雰囲気とマッチしてよいのですが、雪が積もるころは人も住んでいないだけに除雪もされないようなので、あまり降り積もらない晩秋や初冬辺りがよいのではないでしょうか。
跨道橋跡や生活館などがあるメインストリートの辺りから奥に入ると、カラマツ林となり、きっと11月上旬辺りはきれいなことでしょう。
奥の何かの穴倉の跡のような所から山の上に上ってみましたが、周辺の谷は崩落が進んでいて、切り立った痩せ尾根の上や、谷底の道路などを歩いていると、2018年に起こった胆振東部地震のようなものが起こったら、ひとたまりもないなと思いました。
炭鉱跡を訪れると、谷底なので周囲の展望は開けませんが、山に登ったら海が見えました。
今では人が訪れることはほぼ皆無である山の上で、果たして先人の中にもこの風景を見た人がいたかと思うと、感慨深いものがありました。
- 施設の満足度
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2.5
- 利用した際の同行者:
- 一人旅
- アクセス:
- 2.0
- 人混みの少なさ:
- 4.5
- バリアフリー:
- 3.0
- 見ごたえ:
- 2.0
クチコミ投稿日:2018/12/03
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