開拓前の根釧台地にタイムスリップしたよう

3.5
旅行時期：2018/11（約7年前）

標津クチコミ：11件

広大な標津湿原の奥の台地にある竪穴式住居の跡で、アイヌの人々が暮らす前の擦文文化の時代からのものだそうです。
訪れると、台地の森の中にいくつもの大きな陥没があり、火山の堆積物が比較的少なかったことや、北海道の冷涼な気候のために腐葉物があまり堆積せず、そのまま地上に残ったとのことです。
周囲はミズナラ（柏餅のカシワの近縁種です）の森で、北海道開拓前の根釧台地は、どこもこのような環境だったとのことで、ここに暮らした人々のみならず、江戸末期から明治にかけての冒険者や開拓民が目にした光景を目にすることができ、感慨深いものがあります。
遺跡と森は、標津湿原から上がった台地上にあり、台地の縁付近はアップダウンがありますが、少し入るとほとんど平らで、歩きやすかったです。
更に、訪れた時は、まだ多少の紅葉が残っている時期で、森の中を歩いていると、とても癒され、心地よい気分になりました。
新緑の時期などもおススメです。
ただ、クマも生息している場所らしいので、クマ鈴はあった方がよいです。
立ち入りには、国道244号線沿いのポー川史跡自然公園のビジターセンターで入場料を払います。
裏手のメロディーロード方面から訪れるとそのようなことはないのですが、現在、クマ出没のため通行禁止になっています。