ただの沸かし湯みたい

4.0
旅行時期：2018/11（約7年前）

厚岸・霧多布クチコミ：37件

霧多布の岬の丘の上にある温泉施設です。
温泉とは言いますが、入ってみると、肌は特にツルツルせず、消毒用の塩素臭までします。
まるでただの沸かし湯に入っているかのようです。
温泉分析表を見てみると、ナトリウム―塩化物冷鉱泉とありますが、海に近い割には、お湯はしょっぱくもありません。
pHは7.1の中性だったので、肌がツルツルにならないのは仕方ありません。
お湯は無色透明でした。

泉質はおもしろくない温泉ですが、景色は良いです。
浜中の街を見下ろす標高4、50ｍの断崖の上に建ち、まるで函館山から見下ろす函館の街のミニチュア版のような感じでした。
訪れたのが近くにあるアゼチの岬で夕日を眺めた後だったので、冷えきった体を温めるのにもよく、暮れゆく夕日と煌きを増す浜中の街の夜景を眺めながらのお風呂は最高です。

内湯に、やや小さな露天、サウナがあり、内湯からはガラスがスリになっていて、外の景色は見えません。
露天は、垣根のために、立ち上がってやっと景色が見える感じでした。
男湯が左側だったので、ちょうど西方向が見え、夕日が沈むころも良さそうですが、観光客の方はどうしてもアゼチの岬で眺めてしまいます。

浜中の街の景色は、露天ばかりでなく、休憩スペースのラウンジからも眺められます。
また、屋外喫煙所があり、ここからでも外からも眺められますが、眺めるなら喫煙者のいない時がよいでしょう。

こちらの施設では宿泊はできません。
販売コーナーでは、昆布成分入りのボディーソープなどが売られていたのですが、浴室備え付けのシャンプー・ボディーソープなどは、通常のものでした。
休憩スペースでは、ソフトクリームやコーヒー、牛乳などがいただけますが、食事はだしておらず、販売コーナーにあるカップ麺程度になってしまいます。
ソフトクリームは昆布ソフトがあって、まったり味のソフトクリームを昆布のうすしおが引き立てる塩ソフトクリームのようなコンセプトのお味でした。
すっきりされたい方は、シンプルなただのソフトクリームの方がさっぱりすると思います。