明治時代から大正時代に活躍した準鉄道記念物に指定されている機関車です!
- 4.0
- 旅行時期:2018/04(約8年前)
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by hiroさん(男性)
熱海 クチコミ:16件
『軽便鉄道機関車』は、「旧:日本国有鉄道(国鉄)」支社において日本の鉄道に関する地方的にみて歴史的文化価値が高く将来「鉄道記念物」になりうる事物等を指定して保存、継承するため制定された「準鉄道記念物」に『熱海軽便鉄道7号機関車』として1976年(昭和51年)に指定されています。
『熱海軽便鉄道』は、1907年(明治40年)から1923年(大正12年)に発生した「関東大震災」により軌道が寸断されて全線不通となるまでの16年間に渡り、「熱海」から「小田原」区間の約25キロメートルの14駅を所要時間2時間20分で運行していましたが、1924年(大正13年)に寸断された軌道復旧を断念して鉄道事業の幕を閉じています。
その後『軽便鉄道機関車』は、各地の鉄道建設工事に利用されたのち神戸市の国鉄鷹取工場内に標本車として展示されていたものを熱海市が払い下げをうけ修復して、ゆかり深い故郷へ貴重な交通記念物としてかえってきて「熱海駅」前に保存されています。
蒸気機関車による『熱海軽便鉄道』が開業する以前は、人力による人車軌道鉄道として「豆相(ずそう)人車鉄道」が1895年(明治28年)に「熱海」から「吉浜」区間で開業し、1896年(明治29年)に「熱海」から「小田原」区間が開業しています。
人車軌道による「熱海」から「小田原」区間の所要時間は約4時間で、急勾配の区間では乗客も降りて一緒になって押したいたそうです。
ちなみに「熱海」から「小田原」区間は、「豆相人車鉄道」以前の「駕籠」による所要時間が約6時間、現在の「東海道本線」で約25分、「新幹線」で約8分です。
家族旅行で17年程度前に「熱海駅」を利用して以来の久しぶりの「熱海駅」で、当時の記憶では『軽便鉄道機関車』の置かれていた場所が「熱海駅」改札を出て左手側にある足湯脇の植栽に囲まれてあったと思いますが、現在は「熱海駅」改札を出て右手側にある「平和通り名店街」と「仲見世名店街」入口付近の広場に置かれていて近くから細部を360度ぐるりと見ることがでるようになっています。
2014年(平成26年)に駅前広場の改修工事に伴い移設されたとのことでした。
『軽便鉄道機関車』の規格は、車両の長さが3.36メートル、高さが2.14メートル、幅が1.39メートルで、当時は40名から50名の客車を時速9.7キロメートルでけん引していたそうです。
昭和初期まで全国各地を走っていたSLなどと比較するととても小さく、遊園地にある小さな子供用の乗り物を連想させる微笑ましいサイズです。
『軽便鉄道機関車』を見ると熱海に到着したなと実感します・・・
- 施設の満足度
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4.0
- 利用した際の同行者:
- カップル・夫婦
- アクセス:
- 5.0
- 熱海駅駅前広場にあります。
- 人混みの少なさ:
- 4.5
- バリアフリー:
- 5.0
- 廻りに段差はありません。
- 見ごたえ:
- 4.0
- 近くで細部まで360度ぐるりと見ることができます。
クチコミ投稿日:2018/07/22
いいね!:6票
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