なぜ、天童に広重美術館があるのでしょうか?
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- 旅行時期:2018/03(約8年前)
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by nichiさん(男性)
天童温泉 クチコミ:10件
なぜ、天童に広重美術館があるか?
→幕末、天童藩が財政難の時、広重に依頼して描いてもらった「天童広重」と呼ばれる作品群があります。
肉筆画が200幅以上描かれており、それが22幅までに減っており、貴重な作品を展示しています。
天童広重とは?
→歌川広重は、天童藩士と交友がありました。
藩は、財政がひっ迫する藩財政の為に献金をしてくれる方々に対する褒美にするため、広重に肉筆画を大量に描くことを依頼しました。
大名が町絵師に作画を依頼することは珍しく、明治以降は海外人や愛好家から珍重され、都市や海外に流出してしまいました。
この作品群が「天童もの」とか「天童広重」と呼ばれています。
歌川広重と安藤広重は同一人物です。
歌川広重は、5代まで続いています。
つまり5人います。
肉筆画とは?
→浮世絵師が絹や紙、板などに直接描いた作品のこと。
つまり、版画のように何枚も同じ作品ができるわけではありません。
よって肉筆画は貴重な1枚になります。
中は撮影禁止でした。
正直、訪れて良かったです。
期待は夫婦共に大きかったのですが、その期待を裏切らない、いやさらに大きく上回る感動がありました。
肉筆画は光に弱いため、展示期間は1年のうち1ケ月。
つまり毎月違う展示を行っています。
3月展は、浮世絵をよむ「百人一首と物語の絵世界」
物語や和歌をテーマとした浮世絵の数々を絵画として観るのと同時にお話を読み解きながら、様々な角度から作品を楽しむことができました。
ひとたび物語のなかに身を委ねると、日常とは違う空間や感情を味わえる世界が広がります。
江戸の人々も弥次喜多の珍道中に興じ、武勇伝に勇気をもらい、故事に人の道を習いながら日々を暮らしていたのでしょうね。
一枚一枚丁寧に見て回りました。
- 施設の満足度
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4.5
- 利用した際の同行者:
- カップル・夫婦(シニア)
クチコミ投稿日:2018/06/27
いいね!:3票
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