風が吹くと止まります。
- 4.0
- 旅行時期:2018/05(約8年前)
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by たかちゃんティムちゃんはるおちゃん・ついでにおまけのまゆみはん。さん(非公開)
山科 クチコミ:2件
山科から近江塩津迄の琵琶湖西岸を走る湖西線は、京阪神~北陸のバイパス路線として昭和49(1974)年に開業しました。
元々は同区間を走る列車は米原駅経由でしたが、所要時間の大幅短縮のために高規格で作られており、事実在来線の高速運転車両の試運転も行われています。
長らく優等列車以外の全線通し運行がされなかった路線でもあります。当初は終点駅となる近江塩津とその手前の永原駅の間に直流交流を切り替える〝デッドセクション〟が設けられていたため関西方面からの電車は全て永原止まりとなっており、近江今津から近江塩津間は1日1本キハ48による気動車での運行のみとなっていました。その後北陸線の交流電化区間が長浜、そして敦賀以北へと変わり地元自治体が掲げた〝琵琶湖環状線〟構想の後押しもあり湖西線・北陸線とも敦賀迄直流車両の運行が可能となり現在に至っています。
そのような経緯があり現在の敦賀発着の新快速の運行が始まり、敦賀~大阪間が在来線で2時間で行けるようになったことで、福井県でありながら敦賀駅は大阪近郊区間に組み込まれました。
ちなみに湖西線には踏切がありません。それも高速走行できる理由となり223・225系や683系サンダーバードは130km/hの走行をしています。その反面草津線同様旧型車両が普通として走っており113系や117系といった〝旧新快速車両〟が青虫カラーで走っていたりもします。
便利づくめのようですが、意外に地元にとっては厄介なこともあり、特に私のような琵琶湖線利用客が京都駅2番線に発着する新快速車両に慌てて乗ったら大津京駅に着いてしまったなどと言う事実は特別なことでもなくなっています。〝A〟近江塩津・敦賀は良くても〝B〟近江塩津・敦賀はダメ。車両も出発ホームも同じでは間違えても仕方がありません。山科駅到着前にウルサイほど車内アナウンスはありますが、変な安心感を持っているために気づかずにそのまま行ってしまいます。
観光ならばそんな間違いも良い思い出かも知れませんが、通勤通学に使う者としては遅刻につながるのでたまったものではありません。
高架を走るために小一時間琵琶湖を眺めながら車窓を楽しむことができる湖西線。ですがその高さゆえ〝比叡おろし〟の影響を受け易く、風が吹いたら真っ先に止まる路線としても地元では有名です。地元泣かせの観光路線というのが本当に当てはまる路線です(笑)。
- 施設の満足度
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4.0
- コストパフォーマンス:
- 5.0
- 幹線ですから。
- 人混みの少なさ:
- 4.0
- 時期と時間によりけりです。
- バリアフリー:
- 5.0
- 車椅子スペースは設けられていました。
- 乗り場へのアクセス:
- 5.0
- 概ね良好です。
- 車窓:
- 5.0
- 琵琶湖の景色が楽しめます。
クチコミ投稿日:2018/05/22
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