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浄瑠璃寺

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古の人々の極楽浄土への信仰を想う

  • 5.0
  • 旅行時期:2017/07(約8年前)
DoubleO7さん

by DoubleO7さん(男性)

木津・加茂 クチコミ:3件

京都・奈良一泊二日ツアー旅の二日目に参拝しました。京都の最南端、奈良との県境に位置し一帯は古来より南都(奈良)の文化圏だったようです。昔ながらの土産物店や茶店が数件あるだけの鄙びた短い参道を進み、簡素ですが風格ある山門をくぐり境内に入ります。緑豊かな境内の正面に池があります。池を挟み右手(西側)に本堂、左手(東側)に三重塔があります。まず九体の阿弥陀仏が安置されている本堂・阿弥陀堂(国宝)にあがります。九体の阿弥陀仏が一列に並び、その荘厳さと迫力に思わず息をのみます。中央の阿弥陀様が一回り大きく(像高約220㎝)、左右に像高約140㎝の阿弥陀様が各々4体、合計で九体の阿弥陀様を前にお坊さんが色々お話をして下さいました。上の上(上品上生)から下の下(下品下生)まで九つの往生の段階があるという考えから九体の阿弥陀如来を祀った、今いる本堂が彼岸の西方極楽浄土、池を挟み三重塔のある側が此岸でこの世に生命を送り出す東方浄瑠璃浄土となる、東方浄土を司るのが薬師如来で三重塔に御本尊として安置されている、まず三重塔で薬師如来を拝み、振り返って彼岸の九体阿弥陀仏を拝むのが本来の正式な拝み方等々ユーモアも交え大変分かり易いお話でした。本堂では九体仏(国宝)の他、四天王の持国天、増長天、子安地蔵菩薩等の国宝、重文のお像もお見逃しなく。本堂を出て池を半周し三重塔に参拝します。国宝の美しい塔です。薬師如来は年に数回御開帳の秘仏で直接拝むことは出来ませんでした。振り返ると池の向う岸に阿弥陀堂が見えます。古の人々の阿弥陀仏・極楽浄土への信仰の深さに想いをはせます。池を中心に本堂(西方極楽浄土)と三重塔(東方浄瑠璃浄土)、荘厳な阿弥陀九体仏を始めとする仏像の宝庫、深緑の樹々豊かな庭園と控えめに咲く季節の花々(参拝時はアジサイとキキョウ)、観光地化していない静かな雰囲気等々、参拝して本当に良かったと思えるお寺です。季節を変え出来れば秘仏(吉祥天や薬師如来)御開帳時に再訪したいと思います。

施設の満足度

5.0

利用した際の同行者:
社員・団体旅行

クチコミ投稿日:2018/02/03

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