きついが登っても素晴らしい山
- 4.0
- 旅行時期:2017/07(約8年前)
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by しそまきりんごさん(男性)
利尻島 クチコミ:11件
標高1721mの山です。
山の上までのアクセス道路などは無く、麓のキャンプ場(鴛泊ルート)から標高差1,700mあまりをそのまま登りきることになります。
稚内とのフェリーが発着する鴛泊港からキャンプ場までは4kmほど。
こうなったら、海抜0mの岸壁から歩いていくのも話のタネになると思います。
キャンプ場や鴛泊の各宿泊施設に泊まって登るとよいですが、少し出遅れるものの、健脚の方であれば、朝イチのフェリー便で稚内から到着した後、登り始めることも可能です。
登山にあたっては、鴛泊のコンビニなどで水などを調達してもよいですし、登山口の甘露泉水で水を補給してもよいです。
湧水なので、キツネの糞などから感染するエキノコックス症は大丈夫だと思います。
歩きの場合は、途中の利尻山神社にも寄りやすく、詣でてから出発してもよいでしょう。
また、帰りは登山口の途中にある日帰り温泉(利尻富士温泉)を利用するとよいです。
利尻山は、海上に浮かぶ山なので、天候の加減が難しい山です。
下界が晴れていても、山の上には雲がかかっている場合もあります。
一方で、利尻島には熊がいないようなので、その点は登りやすいです。
登り始めると、麓の方は樹林帯の中ですが、しばらく行くと、樹林帯を抜け、見晴らしがよくなります。
いつの間にか標高を稼いでいて、鴛泊港やペシ岬があんなに小さく見えて感動しますが、道のりは始まったばかりです。
また、日差しをもろに受けるようになるので、暑い日などは、もう既に水分がほしくなります。
長官山を過ぎ、灌木類も無くなってくると、登山道は砂礫地となります。
時期が良ければ、登山道沿いに黄色い花弁の利尻ヒナゲシも咲いています。
利尻山は他の山に比べて、山の上の方へ行くほど登山道が厳しくなる印象があります。
9合目ともなれば、他の山では傾斜も一息つくか、先が見えたというところがありますが、利尻の場合はここからが本番と思った方がよいです。
登った感覚では、利尻の場合は何合目という表示よりも1、2合少なく見積もって登った方が落胆せずに済みます。
なお、上の方ではただでさえ細く急な登山道の砂礫がボロボロと崩れ、もがいて登るような感じで、とても登りにくいです。
そのうち山頂部は崩れてなくなってしまうのではないかと思えるほどです。
更に、人気の山だけあり、ご年配の団体客の列が続く箇所もあって、登山道途上の岩の関門では順番待ちなどもします。
岩などに手をついたりするので、軍手などの手袋は必要です。
果たしてようやくたどり着いた山頂は、険しい単独峰だけあって高度感があり、周囲は青い海で囲まれています。
山頂のお社に参拝して休憩です。
ただ、最高地点は、本当はここではなく、今では通行禁止となっている南峰です。
北峰から南峰まではちょっとした崖みたいな箇所もあり、道具が無ければ行くべきではありません。
多くの人で賑わう利尻山頂ですが、13時を過ぎるとほとんど人はいなくなります。
登ってくる人もほぼいないので、景色を堪能したら、早めに下山するとよいです。
- 施設の満足度
-
4.0
- 利用した際の同行者:
- 一人旅
- アクセス:
- 2.0
- 景観:
- 4.5
- 人混みの少なさ:
- 4.0
- バリアフリー:
- 1.0
クチコミ投稿日:2017/10/22
いいね!:2票
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