【赤松館】見るものすべてが撮りたくなるところです。
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- 旅行時期:2017/06(約9年前)
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by kunomuさん(女性)
水俣・湯の児温泉 クチコミ:6件
高速道路を田浦で降りてすぐ、道の駅たのうらを過ぎて、民家の並びを分け入って行くと突如大きな塀の家が見えてきます。ここが国登録有形文化財文化財の藤崎家住宅、いわゆる「赤松館」です。この赤松館はボランティアの方で運営されていて、毎週土・日・月しか開館できないそうです。そんな中、なんと受付の方が案内してくれるということで、ありがたくお願いしました。
この赤松館、「今日の料理」などで知られる著名な料理家・江上トミさんの生家だそうです。味噌蔵やかまどを見せてもらいましたが、この時代(建築は明治26年だそう)にダッチオーブンや、ケーキ型があるのがすごいです。この赤松館、登録有形文化財に指定されているのが主屋、味噌蔵、長屋、篭部屋、表門、真中の問、下の門、塀、米蔵と全部で9つあるそうです。
案内されながら玄関から2階へ上がり、いろいろな資料なども見て回ります。建築中に戦争が始まってしまって建設途中のままになっているとはいえかなり立派な建物で、見所がたくさんあります。掛け軸や調度品などの素晴らしい品々。本棚の本や廊下から見る景色の素晴らしさ。1階に行くと景色を見るために障子に付けられた硝子は、少し歪みがあってそれがまたいい具合に景色をアートに変えています。それから庭もまたすごくステキで…ああ、書き足りない。
この赤松館は現当主の方のご好意で公開されていますが、まだ藤崎家の方が住んでいるそう!住みながら公開するというのは本当に稀で、それが成立するのはこの建物がもともと迎賓館を兼ねた住宅で、住居とお客様をお迎えする部屋をもともと区切って作られているからかもしれません。だからこそこちらも、お家の方にご迷惑をかけてはいけないと気が張る感じがします。それはあたかも自分がゲストとしてお迎えいただいた感覚を体感するようでいて。そしてひとたび畳の上に腰を下ろすと、そのまま横になってしまいたい衝動に駆られてしまう。庭を見ながらの読書にも憧れる。
ここでは本当にたくさんの写真を撮りました。本当にステキな建物です。四季によっても見える景色が違うとか。できればまた行きたいところです。
- 施設の満足度
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5.0
クチコミ投稿日:2017/06/30
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