長府の国宝功山寺の近くに新しくオープン!
- 5.0
- 旅行時期:2016/12(約8年前)
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by tadさん(男性)
下関 クチコミ:143件
2016年11月18日にオープンした新しい歴史博物館だ。旧長府博物館の新しい建物という意識で入館したが、方針もまったく異なる。下関市としては強力な歴史博物館となって誕生した。展示内容はまだ今後も変わるのだろうが、取り合えず開館記念企画はすばらしかった。「時代を拓く海峡」と題した特別企画は100円で入館できる(70歳以上は無料)が、ここは撮影禁止だが、いい資料が並んでいた。有難いのは詳しい写真入りのパンフレットが配布されたので重要品については写真をとらなくても、情報が持ち帰れるのがありがたい。
続いて、別の入り口である常設展示館に入る。ここはシニアは無料。通常料金は200円。ここでは撮影禁止マークのついているもの以外は撮影可能だという。これは有難い!ヨーロッパでは撮影許可されるほうが多いのだが、日本では大したコレクションでもないのに(ないから?)撮影禁止がほとんどだ。山口県でもけちけちしたところが多いので残念に思っているし、ここも旧長府博物館時代は撮影禁止だった。何度見てもなにがあったか忘れてしまったものだ。撮影禁止するなら、写真入りの詳しいパンフレットが配布されるなら、大変有難い。
ただ、今では手軽に自分で写真が撮れる時代だから、好きなものだけ各自が撮影すれば、なにも毎回展示品のカラーパンフレットを作成するのは無駄遣いだろう。いちいち印刷する時代は終わりだろうと思う。今回は開館記念で予算を使えたのだろう。
今回、気が付いたのは、旧長府博物館よりは、はるかに個人蔵の寄託展示が多かったこと。貴重な資料がたくさん見られた。借用料を払っているのかどうか知らないが、常設展の充実は今後も大事だと思う。無料で展示許可を許してくれる有志がたくさん出てほしいものだ。博物館が多くを買い取るのはできない相談だ。英国の博物館はすべて無料展示となっているが、過去の蓄積が素晴らしいのと、寄贈品が大量にあるからだ。その真似は簡単ではないが、できるだけ、有志の貢献を期待したいものだ。貢献者の名前は許されれば明記すべきであろう。そういった開かれた市立歴史博物館になってほしいものだ。
なお、よく日本の公立の博物館がやる海外等から借りてきたつまらない資料を高い料金で見せるような儲け仕事だけは下関市立歴史博物館ではやってほしくない!江戸東京歴史博物館など、最近見た腹立たしい施設は単なる貸施設や複製品のオンパレードになっているところが多い。あのような金儲け主義の単なる箱物になってほしくないものだ。国宝功山寺と並んで、素晴らしい品格を保った歴史博物館になってほしいものだ。今回の訪問で、その可能性を感じたので、期待レベルを高くしていいと思った次第。また、次の企画展になったら訪問したい。
(なお、このフォートラベルも新しい場所の登録がやっと再開されたようだ。)
- 施設の満足度
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5.0
- 利用した際の同行者:
- カップル・夫婦(シニア)
クチコミ投稿日:2017/02/12
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