中津の町が日本医学の先駆者的存在だったことを示す史料館
- 4.0
- 旅行時期:2016/04(約10年前)
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by 経堂薫さん(男性)
耶馬溪・中津・玖珠 クチコミ:6件
福沢諭吉先生の銅像が聳立する中津駅北口から伸びる広い道路を北進し、細い水路を超えて左折したところにあります。
代々中津藩の御典医を務めた大江家の屋敷を史料館にしたもので、現在の建屋が出来たのは幕末の1860年。
明治時代に待合室や診察室を設ける改築が施されていますが、御典医屋敷の面影を残す貴重な建物です。
1985(昭和60)年に市文化財に指定され、半解体工事を経て平成16(2004)年7月に村上医家史料館に次ぐ第2の医家史料館としてオープンしました。
ここの特徴は主に中津と医学・蘭学との関わり、前野良沢をはじめ中津出身の医学・蘭学の先人の偉業などが展示されていること。
国東市出身で心臓ペースメーカーの生みの親とも言われている田原淳の業績を見ていると、上品な老婦人に挨拶されました。
大江家ご当主の御母堂でしょうか?
慎ましさの中に優雅さが漂う立ち振る舞いは、大江家の家訓「医は仁ならざるの術、務めて仁をなさんと欲す」(医療は無条件に善なのではなく、医者次第で善にも悪にもなるから、医師は常に謙虚に患者のために尽くすべきである)を体現されているかのよう。
裏庭には多種多様な薬草が植栽された畑が広がります。
まだ早春で緑より耕土の目立つ薬草園を眺めながら、そんなことを想いました。
- 施設の満足度
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4.0
- 利用した際の同行者:
- 一人旅
- アクセス:
- 4.0
- コストパフォーマンス:
- 4.0
- 人混みの少なさ:
- 3.0
- 展示内容:
- 4.0
- バリアフリー:
- 3.0
クチコミ投稿日:2016/06/09
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