夏は富良野ノロッコ号が走る

4.0
旅行時期：2015/07（約10年前）

富良野クチコミ：97件

夏は窓が大きく見開いた客車をディーゼルがゆっくり牽引する富良野ノロッコ号が運行します。
最近、JR北海道の観光列車の運行余力がなくなってきていて流氷ノロッコ号は運行されなくなりましたが、富良野ノロッコ号は2016年は何とか運行されるようです。
6月11日～9月25日の土日祝日、更に期間によっては毎日運行されるようです。
観光客に大人気の列車で、区間によっては団体客も交えて超満員となりますが、指定席車両を除いて普通乗車券で乗れるため、その辺もJR北海道の実入りの悪さに結びついているのかもしれません。
だた、観光客にとっては幸いで、富良野～美瑛（一部、～旭川）を普通列車よりも観光気分を味わいながら移動できます。
車窓は、東側に大雪連峰、西側にラベンダー畑がたまに遠くに見える箇所があります。
旭川～北美瑛あたりまでは、単調な農村地帯です。
北美瑛～上富良野は丘陵地帯に分け入ります。
途中、美瑛～美馬牛で東側に赤い屋根が見えるビューポイントがあります。
また、美馬牛～上富良野で西側に木々の隙間からラベンダー咲く深山峠が辛うじて見えますが、深山峠は、峠を眺めるよりも、峠からの眺めが良い場所です。
上富良野～富良野は、盆地を走ります。
ほぼ一貫して、東側に十勝岳連峰が（晴れて視界が良ければ）見え、場所による角度や見え方の違いが楽しめると思います。
田園や畑作地の向こうに居並ぶ雄大な山並みが楽しめ、それぞれの峰の名前を確認してみてもよいでしょう（真ん中で噴煙をあげているのが十勝岳）。
そして、臨時駅のラベンダー畑駅付近では、西側にファーム富田の丘のラベンダー畑が、中富良野駅付近でも同じく西側に北星山の中富良野町営ラベンダー園の紫に染まる山の斜面が遠くに見えると思います。
いずれも、ラベンダー畑は間近ではありませんし、揺れや震動も普通列車より悪く、日差しが照ると車内はとても暑いですが、普通列車に乗るよりも何倍も観光気分を盛り上げてくれる列車です。