沖縄県最後の官選知事である島田叡氏を功績を讃える碑です。~島田叡氏顕彰碑~
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- 旅行時期:2016/04(約8年前)
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by たかちゃんティムちゃんはるおちゃん・ついでにおまけのまゆみはん。さん(非公開)
那覇 クチコミ:64件
那覇市奥武山公園にある島田叡氏顕彰碑は、平成27(2015)年6月26日に、島田知事が亡くなってから70年目とされる日に除幕されました。
大阪府の内務部長をされていた島田叡氏が第ニ七代沖縄県知事として赴任されたのは、昭和20(1945)年1月のこと。この時期に?なぜ??と思われるのでしょうが、?自分が行かなければ誰かが死ぬ。そんなことは言えない?との覚悟で沖縄へと向かわれました。
前知事の元なかなか進まなかった諸々の問題を迅速に解決して行き、なかでも台湾に飛んで蓬莱米3,000石を輸入することにこぎつけました。軍部とは密接に連携を保ちながらも、住民や県職員のことを常に第一に考えていたことから、県民から深い信頼の念を持たれていました。
戦局の悪化に伴う軍司令部の南部撤退には、住民が多く避難している場所ゆえ犠牲者が増えると意見するも、そこは軍司令部に聞き入れられることはありませんでした。そしてついに同年6月9日轟の壕にて県職員・警察官に対して解散命令を出します。
その後軍司令部壕近くの壕(島守の塔の壕)に暫く駐留した後の6月26日、荒井退造県警本部長とともに壕を出た後行方不明となります。砲弾を受け足を負傷した後拳銃自決を図ったという説が濃厚のようですが定かではありません。
沖縄県民から今なお崇拝を受け続ける島田叡知事ですが、学生時代はスポーツマンとして名を馳せておられました。そのつながりもあり沖縄の?野球の整地?である那覇市奥武山公園に、大勢の署名と浄財を元に昨年6月に島田叡氏顕彰碑が建立されました。兵庫・沖縄友愛グラウンド、セルラースタジアム那覇等沖縄での野球と言えばここといわれる場所に建立された顕彰碑。それは戦争という暗黒の出来事を介してできた人と人とのつながりであっでも、それその大切さを説いたひとりの政治家の存在を忘れないようにするためのものであるように思えます。
十把一絡げで言ってしまうとそれで終わってしまうことが多々ありますが、やはり良いものは良いという意志判断が必要な時期にさしかかっている・・・そんなように思いました。
- 施設の満足度
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5.0
- 利用した際の同行者:
- 一人旅
- アクセス:
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- ゆいレール奥武山公園駅より歩いてすぐ。
- 人混みの少なさ:
- 5.0
- 平日の夕方に訪れる方はおられませんでした。
- バリアフリー:
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- 平坦な場所にはありますが、芝生広場内にあります。
- 見ごたえ:
- 5.0
- 沖縄に於ける島田知事の功績を感じ取ることができます。
クチコミ投稿日:2016/04/28
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