長府を案内し、久しぶりに訪問
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- 旅行時期:2016/04(約10年前)
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by tadさん(男性)
下関 クチコミ:143件
乃木将軍の評価は歴史上おおいに揺れたようだが、その人物の高潔さを疑う人は少ないであろう。宝物館の中に家計図があるが、吉田松陰の師でもある玉木文之進に、乃木も弟子入りしているが、玉木家と乃木家は先祖が繋がっている。
台湾総督としての業績、学習院院長としての業績だけでも、大変な人物であることは自明の理だ。
日英同盟が既に結ばれ、最新鋭の英国製等の軍艦を豊富に購入して戦えた日本の海軍と比べ、(ロシア海軍の軍艦の性能は当時最新の英国製の軍艦とは大きな性能の差があった。日本製の軍艦はまだなかった時代であるから、逆に強かったともいえる。)
一方、陸伝いで集結できた当時世界最強のロシア陸軍を相手に、船で人員、機材等を送り込んだだけの日本の陸軍とでは、まともに戦えたはずがないだろう。日本には機銃さえなかった。日本の陸軍の苦戦は想定内であったろう。負けなかっただけでも、凄いといわざるを得ないように思う。
乃木はその点で、割りを食わされた人物だと思う。当時世界最強のイギリス海軍で勉強でき、さらに最新の軍艦で戦えた東郷は幸運であった。日本で拡散している話はあまりに一方的なものが多い。乃木を神格化する必要はないが、東郷を神格化する必要もないと思うのだが。。。
むしろ、当時の英国と同盟が結べた「外交力」が最大の勝利者だと思う。伊藤、陸奥、青木、西園寺、加藤等といった優れた外交手腕を発揮した人材が続いたことを忘れてはならないだろう。
- 施設の満足度
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4.0
- 利用した際の同行者:
- 友人
クチコミ投稿日:2016/04/10
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