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長府毛利邸

名所・史跡

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先週の防府の毛利邸に続き、長府の毛利邸を訪問

  • 3.5
  • 旅行時期:2016/04(約10年前)
tadさん

by tadさん(男性)

下関 クチコミ:143件

ロンドンから来たゲストを案内して長府や唐戸地域を廻った。他のところはこのクチコミに既に紹介しているので、長府毛利邸を今回はとりあげる。

国宝の功山寺を先に案内したが、残念ながら見せたい長府博物館は昨年6月以来建て替え中で閉鎖のまま。仕方なく、そのコレクションの紹介を口頭でしただけで、晋作の像を見ていると、なんと、かなりの数のお坊さんたちが突然あらわれて、お経をあげた。今日は花まつりだったのだ。多分60年ぶりくらいに甘茶を頂いた後は、長府の毛利邸に移動した。

防府の毛利邸を先週見たばかりだったので、つい比較してしまうのだが、あちらは、萩の毛利家の住む明治時代の邸宅だったので規模も大きいが、こちらはかなり小さい長府の毛利藩の子孫が住んだ邸宅で、1903年に建てられていて、規模もかなり小ぶりだ。建設された時期は防府の毛利邸よりは古い。入館料も200円。資料室にはほとんど実物はない。ただ、それでも、回遊式の庭園は苔むして、なかなか雰囲気がよい。庭の散歩もできるようになっている。明治天皇が2度宿泊された部屋にも入ることができる。

長府の毛利藩といえば、記憶しているのは、坂本竜馬を歓迎したことだ。長府藩の槍の達人、三吉慎蔵は竜馬とともに京に上る。三吉の活躍もあり、竜馬が危うく難を逃れた話しは有名だが、三吉は竜馬の死後残された妻お龍の世話を3か月もして、さらに高知まで届けた話もよく知られている。これは生前、竜馬がもしもの時はよろしく頼むと、三吉にお願いしていたからでもある。二人の信頼関係を示す話しである。

この長府の閉鎖中の博物館には、竜馬の重要な直筆が8点も残されているのは、そういった下関での活躍と交流が関係しているだろう。下関の廻船問屋の商人白石正一郎(明治になって、赤間神宮の宮司になった)の家で、西郷隆盛、坂本竜馬、長州の志士達が合流していた話しもよく知られていると思うが、この地では才能や見識があれば、下級武士出身だからと言って、蔑まれることはなかったようだ。失職組の元武士たちからは、後に妬みの対象となるが。。。

施設の満足度

3.5

利用した際の同行者:
友人

クチコミ投稿日:2016/04/09

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