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修学院離宮

名所・史跡

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比叡山の麓に建てられた自然豊かで雄大な山荘

  • 4.0
  • 旅行時期:2015/04(約11年前)
タケさん

by タケさん(男性)

下鴨・宝ヶ池・平安神宮 クチコミ:4件

桂離宮に遅れること30余年の1655~1659年にかけて、後水尾上皇によって比叡山の麓に建てられた雄大な山荘(総面積54万5千m2強)。

・設計は上皇自身、施工は徳川幕府直営ということで、計算し尽くされて造営された桂離宮
 に比べて、上・中・下の各離宮(御茶屋)の間に展開する広範囲の水田畑地を買い上げて付
 属農地とする等、自然に対して解放された造営当時の姿をそのまま引き継いでいる との こと。
・事前に申し込んでいた参観者は15名ほどで、うち外国人夫婦一組だった。年配の男性ガイ
 ドの説明を受けながら、下離宮~中離宮~上離宮と順次回遊する。柿葺(コケラブキ)の屋根
 と花菱紋の透かし彫りが施してある板戸の「御幸門(ミユキモン)」から下離宮に入る。苑路を登
 ると上皇の宸筆と伝えられる「寿月観」の扁額の架かっている庵の前に着く。東門から出
 ると、視界が大きく開けた田圃の向こうに比叡の霊峰から東山,北山の山並みが一望でき
 る。
・地道を抜けて中離宮に至ると、入母屋造りの重厚な感じの「客殿」の前に出る。一の間に
 ある飾り棚は互い違いに配された大小五枚の棚板が霞みがたなびいているように見える
 ことから、「霞棚」と呼ばれる。
・更に上離宮に登る松並木の道(往時には馬車が通ったことから御馬車道と呼ばれる)を通
 り抜けて高みにでると、谷川をせき止めて造られた大きな御舟遊びの場「浴龍池」が見え
 てくる。ここは回遊式庭園となっていて、どこに居ても絶えず水の音が聞こえ、池の向こ
 うには京都の街並みを挟んで北山,西山が臨まれる。
・秋の紅葉時が最も映える離宮のようであるが、一時間15分ほどの延べ3kmに亘る行程で、
 桂離宮とはまた一味違った日本の伝統美を満喫できた半日だった。
    
  * 修学院離宮は桂離宮と同じく宮内庁所管であって、事前申し込みにより無料で参観可
   能(写真撮影は自由)。

施設の満足度

4.0

利用した際の同行者:
カップル・夫婦
アクセス:
4.0
人混みの少なさ:
4.0
バリアフリー:
4.0
見ごたえ:
3.5

クチコミ投稿日:2016/04/03

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