本当のところはどうなのでしょうか…~対馬丸記念館~
- 5.0
- 旅行時期:2015/06(約11年前)
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by たかちゃんティムちゃんはるおちゃん・ついでにおまけのまゆみはん。さん(非公開)
那覇 クチコミ:66件
波の上ビーチを間近に望む若狭の地に対馬丸記念館が開館したのは平成16(2004)年8月22日、つまり対馬丸事件後60年のこの日に合わせて開館しました。設立者は対馬丸事件のご遺族を中心とした財団法人対馬丸記念会であるため、遺族概念が強いことは否めないところはありました。しかし館内を見学させて頂いてなにかこうしっくり行かない気持ちになりました。館内には犠牲になった子供達の写真や疎開船の粗末な設備等が展示されており、年端も行かない子供達が志半ばにして漆黒の海に消えて行ったことを書いておられることは、今まで戦争資料館を回ってきた私でもまた異なった?やるせなさ?を感じたのは確かです。しかしその展示の内容同士が打ち消し合っているものもあったりで、スムーズな流れを感じませんでした。対馬丸事件に関しては誤解を事実として捉えている方が多いことは危惧されている事実です。ナモ103船団が護衛艦2隻と対馬丸の計3隻で構成されていたと書いておられる方が多いのは事実です。護衛艦の回避行動は解釈によって大きく変わるものではあるものの、それを決めつけてしまっている。また生存者の声もどれが本当の発言なのかわからない部分があったりと、資料館としてはただ憎しみをぶつけただけという感がしてなりません。
戦争を語る時「悲しみ」と「憎しみ」がうまれます<中略>「憎しみ」が「報復の連鎖」を呼びます〜と開館時の理念に挙げられています。しかし現実にはどうなのでしょうか。それが見えなかったことがすごく残念でした。
- 施設の満足度
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5.0
- 利用した際の同行者:
- 一人旅
- アクセス:
- 3.0
- 車を停めるのに苦労します。
- コストパフォーマンス:
- 5.0
- それは人によりけりだと思います。
- 人混みの少なさ:
- 5.0
- 数組はおられました。
- 展示内容:
- 5.0
- 資料の数ではなく質の向上を望みます。
- バリアフリー:
- 5.0
- エレベーターを利用できます。
クチコミ投稿日:2016/01/04
いいね!:8票
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