龍神の子守歌~近江八景三井の晩鐘~
- 5.0
- 旅行時期:2015/09(約10年前)
-
-
by たかちゃんティムちゃんはるおちゃん・ついでにおまけのまゆみはん。さん(非公開)
大津 クチコミ:111件
三井寺に現存する?鐘?はふたつあり、ひとつは武蔵坊弁慶が引き摺って行った?弁慶の引摺り鐘?とこの?三井の晩鐘?とされるものになっています。普段夕刻に鐘かれ琵琶湖へと音色を響かせている?三井の晩鐘?は慶長年間に作られたものとされており、歌川廣重が描いた浮世絵?近江八景?に描かれています。
昔から時報だという説が多いものの、昔話に出てくる?三井の晩鐘?では、琵琶湖の漁師がふとしたことで美しい娘と知り合い、やがて夫婦となり子供をもうけます。ある日妻は「私はびわ湖の龍の化身です。よって湖へと戻らなければなりません」と言い残し、泣きながら湖の奥底へと沈んで行きました。嘆き悲しみたいのを堪えて男は子供を育て、夜は浜へと出て妻を呼びます。毎夜妻の化身となって現れ乳を飲ませた後、湖へと帰って行きました。そのうち妻は自分の右眼をくり抜いて男に渡し、これからは乳の代わりに目玉をなめさせるように伝えます。半信半疑で受け取った男は試しに子供に目玉をしゃぶらせたところ、不思議と子供は泣きやみます。しかし毎夜毎夜のことなので目玉をなめ尽くしたしまったとき、再び男は浜に出て妻を呼びます。出てきた妻は左眼くり抜いてを差し出しました。そのとき両目を失った妻は男にこう告げました。「私はなにも見ることができなくなり、もう現れることはできません。なのでこれからは毎晩子供を抱いて三井寺の鐘を夕方に鐘いて下さい。その音であなた方の無事を確認しますから。」と言って湖へと沈んで行きました。そのことをきっかけに三井寺では夕刻にこの?三井の晩鐘?を鐘くようになった…という一文ですが、その?鐘つき?が?時報?となった?経緯?を説明しているように思えてなりません。多分目の前でそのことが起こっていてもなんとなく事実と思えてしまう…そんな気さえする場所のように思えます。
- 施設の満足度
-
5.0
- 利用した際の同行者:
- 一人旅
- アクセス:
- 5.0
- 三井寺大門より歩いて5分程。
- 人混みの少なさ:
- 4.0
- やはり鐘をつきにこられる方は多いようです。
- バリアフリー:
- 3.0
- 鐘楼に入る時に段差があります。
- 見ごたえ:
- 5.0
- 鐘の音色が心に染みわたります。
クチコミ投稿日:2015/11/22
いいね!:8票
利用規約に違反している投稿は、報告することができます。 問題のある投稿を連絡する