名前とは裏腹に母なる愛が詰まった飴です。
- 4.0
- 旅行時期:2012/03(約12年前)
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by つばめさん(女性)
東山・祇園・北白川 クチコミ:5件
おどろおどろしい名前がついていますが、飴にまつわる伝説は親子愛のお話でした。
ある晩遅くに美しい羽織を着た女性が飴を買いに来ました。それから毎晩飴を買いに来るようになりましたが、7日目の夜にお金がないので着ていた羽織と引換えにと懇願し、飴を持ち帰ったそうです。
その翌朝、たまたま店先を通りかかったある男性が突然店主に詰め寄りました。軒先に掛けられている羽織はどこから手に入れたのものかと。事情を聞いた男性が話したのは驚きの事実でした。その羽織は、先日亡くなった娘のために特別にあつらえ、お墓に一緒に入れてあげた羽織とまったく同じだというのです。
そんなはずははないと墓場を訪ねてみると、なんとお墓の中から泣き声が。掘り起こすと亡くなった娘のかたわらにまるまるとした赤ちゃんがいるではありませんか! そして赤ちゃんの手には昨晩買った飴が握られ、その代わりに娘の手に握らせたはずの三途の川渡し代と美しい羽織が棺から消えていました。
赤ちゃんは男性に引き取られ、それ以降、女性は現れなかったそうです。その赤ちゃんは後に名僧になったといわれています。
怖いけど、怖くない飴ちゃんは、半透明な琥珀色のあっさりとした甘さでした。
- 施設の満足度
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4.0
- 一人当たり予算:
- 500円未満
- 利用形態:
- その他
クチコミ投稿日:2015/10/26
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