役行者の母が没した地、子の大成を願う母の信仰を集める霊場
- 4.0
- 旅行時期:2014/01(約12年前)
-
-
by yoshimune-kunさん(男性)
和歌山市 クチコミ:65件
「墓の谷行者堂」は、正式には「墓の谷山行者寺」といい、「修験道の開祖」とされる役行者ゆかりの寺院です。
由緒によれば、役行者が修行のため大峰山に籠もっていた際、お母様の白専女(しらとうめ)が息子の身を案じて跡を追おうとしましたが、女人禁制のため山に入れなかったため、この地で大成を念じながら没したと伝えられています。
後に、役行者が「妓楽」、「妓女」という二匹の鬼をこの地に遣わせてその霊を祀ったことから、この地を「墓の谷」または「母の谷」と呼び、母が子の大成を願う霊地として多くの信仰を集めることとなったそうです。
現在も、役行者のお母様の月命日にあたる毎月7日には全国から多くの人々が訪れてご祈祷を受けているそうです。特に最近は受験合格祈願に訪れる方が多いそうですので、受験生のご家族の方は一度訪れてみてはいかがでしょうか。
JR六十谷駅から歩いて詣られる方が多いのですが、その場合は片道約5km、1時間半ぐらいの道のりになりますのでご注意下さい。それほど険しい道ではありませんが、石ころの多い未舗装道路で、わき水が出て泥状になっている場所もありますので、足元にはくれぐれもお気を付けください。
なお、この行者堂には寺務所等はありませんが、麓の「直川観音(本恵寺)」さんが問い合わせやご祈祷の依頼に対応していただけます。
ちなみに、「六十谷」駅は「むそた」と読みますが、これはもともと「墓所谷(むしょたに)」と書いて「むそた」と呼んでいたものを、「墓」の字は縁起が悪いということで後から「六十谷」の字を当てたのだそうです。
六十谷駅は実は「墓の谷」駅だったのですね。
- 施設の満足度
-
4.0
- 利用した際の同行者:
- 一人旅
- アクセス:
- 2.0
- 人混みの少なさ:
- 3.0
- バリアフリー:
- 2.0
- 見ごたえ:
- 4.0
クチコミ投稿日:2015/09/30
いいね!:0票
利用規約に違反している投稿は、報告することができます。 問題のある投稿を連絡する