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雄ノ山峠の不動明王の祠

名所・史跡

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熊野古道の安全を見守るお不動さん

  • 3.0
  • 旅行時期:2013/10(約12年前)
yoshimune-kunさん

by yoshimune-kunさん(男性)

和歌山市 クチコミ:65件

雄ノ山峠は、古来、紀伊国と和泉国の境界となる峠として知られていました。この峠を通る道は、かつて「南海道」とも「熊野街道」とも「紀州街道」とも呼ばれていました。

「南海道」は、本来、都から淡路島を経て四国に至る街道(海路を含む)のことを指しますが、都が奈良にある頃には五條、橋本を経て紀の川の北岸を通り、加太から淡路へ到るルートを示していました。それが、都が京へ移ったことから徐々に和泉から山中渓を通り、雄ノ山峠を越えて紀伊国へと到るルートも南海道と呼ばれるようになったようです。(雄ノ山峠越えだけではなく、孝子峠を越えるルートも南海道と呼ばれることがあります)

現在、雄ノ山峠の大半は県道和歌山貝塚線になっており、急峻でカーブの多い自動車道が続いています。往時を偲ばせる風景はほとんど無くなっていますが、峠の山頂のすぐ手前にある「峠の不動明王」だけは、かつての峠道の風情を感じさせてくれています。詳しい由来は判らないのですが、看板には「路傍に立ち、風雪に耐えて幾百年、旅人の安全を守ってくださいました。」とありました。今でこそ自動車で簡単に越えられる峠となり、その横を平行して走る高速道路には多くのトラックや乗用車が毎日何千台と通過していきますが、つい何十年か前まではここで行き倒れになる人も珍しくはなかったのでしょう。

施設の満足度

3.0

利用した際の同行者:
一人旅
アクセス:
3.0
人混みの少なさ:
3.5
バリアフリー:
3.0
見ごたえ:
3.0

クチコミ投稿日:2015/09/16

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