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吹上寺

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「古事記伝」で知られる本居宣長ゆかりの寺

  • 4.0
  • 旅行時期:2013/07(約12年前)
yoshimune-kunさん

by yoshimune-kunさん(男性)

和歌山市 クチコミ:65件

和歌山地方気象台の西隣にある吹上寺は、「古事記伝」を完成させた本居宣長にゆかりのある寺院です。

本居宣長(もとおり のりなが)は伊勢松阪の人で、30代の半ばから古事記に関する研究を開始し、35年の歳月をかけて44巻にのぼる古事記の注釈本「古事記伝」を記しました。当時は、既に古事記の読み方すら判らなくなっていたため、現在につながる古事記の研究は、ほとんど全てが本居宣長の成果を受け継いだものと言っても過言ではないほどです。

この当時、伊勢松阪は紀州藩の領地であり、宣長は63歳で紀州藩に仕官します。そして、紀州藩のために「玉くしげ」「秘本玉くしげ」「玉くしげ別本」などの書を記し、国学の思想、政治経済の具体論、死刑の緩和などを論じました。

宣長自身は松阪を本拠としており、その長男の春庭が松阪の本居家を継ぐのですが、その学問は養子として家督を継ぎ現在の和歌山市内に居を移した本居大平(もとおり おおひら)の系譜に連なる「和歌山本居家」が支えていくことになります。つまり、本居宣長の国学は、大平以後、和歌山を拠点として発展していくことになったのです。

しかも、びっくりすることに、本居大平を2代目とする和歌山本居家の第6代当主にあたる本居長世(もとおり ながよ)は、「日本童謡の父」とも賞される童謡作曲家で、誰もが知っている「七つの子」「青い眼の人形」「赤い靴」「十五夜お月さん」「めえめえ児山羊」などの童謡を次々と作曲した人物なのです。また、その長女みどりは、「十五夜お月さん」を歌い、童謡歌手として始めてレコードの吹き込みを行ったため、日本で最初の童謡歌手と言われています。

吹上寺には、こうして発展を遂げることとなった和歌山本居家の祖となった本居大平の墓所があります。

施設の満足度

4.0

利用した際の同行者:
一人旅
アクセス:
3.0
人混みの少なさ:
4.0
バリアフリー:
3.0
見ごたえ:
3.0

クチコミ投稿日:2015/09/02

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