路面電車で訪れた元祖富山ブラックラーメン

2.5
旅行時期：2015/07（約10年前）

by 実結樹さん（女性）

富山市クチコミ：16件

タオル鉢巻の威勢のいいお兄さん方が、湯気の上がる厨房でラーメンを捌いているのを勝手に想像して訪れた大喜の西町本店。
平日の14：30という時間帯のせいでしょうが、意外にも女将さん？が一人で接客から調理までこなしているというこじんまりとしたお店でした。
間口も本当に狭いレトロな感じで、いい意味で最近出来た支店にはない本店の重みが感じられます。
壁沿いのカウンター席に丸椅子が一列に並んでいます。

一番小さなブラックラーメン750円(税込）を注文。
程なく現れたラーメンは本当に真っ黒なスープでした。
食べ方の指示書どおり兎に角最初に全部混ぜ合わせてからすすり始めます。

うう…しょっぱい！
メンマもチャーシューも塩気が芯まで染み込んでいて、一口食べる毎にお水を飲まなければ先に進めません。
このラーメンは元々ご飯のおかずとして食べるように考案されたのだとか。
ライスを注文しないで食べたのでは本当の味は分からないのかも知れません。
後から来た若者は大盛（千円以上します）をペロッと平らげていましたが、私は辛うじて麺だけは完食しギブアップでした。

メニューはこのブラックラーメンのみ。量の違いで3段階あるだけです。
それでも、60年以上地元の人たちに親しまれ今でも営業が成り立っているということは、一度食べたくらいでは分からない奥深い味の秘密がきっとあるんでしょうね。

富山に来たからには新幹線乗車の時間も調整して「元祖ブラックラーメンの大喜」には是非行こうと決めていました。
しかも「本店」でなければなりません。
駅の周辺や構内にも支店はありますが、真夏日の暑い中、往きは懐かしい路面電車に乗って本店までわざわざ行ったのですが、ウ～ン…、私にはチョッと理解に苦しむ食後感でした。