荻野吟子の理想郷の夢破れた地
- 5.0
- 旅行時期:2014/11(約11年前)
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by bluejaysさん(男性)
瀬棚・島牧 クチコミ:2件
荻野吟子は熊谷に生まれ、最初の結婚で夫から淋病を移され、子を産めない体になり、離縁されるが、婦人科の病気を男性医師に診察されることへの抵抗感から、女医を志す。男性の中に一人混じって医学を学ぶ彼女は、短髪・袴に高下駄を履いていた。女子の医業試験受験が認められなかったのを説得し、ついに合格して最初の女医となる。彼女は後に2番目の夫とともにキリスト教に改宗し、北海道の今金に移住して理想郷を築こうとするが、そこは農耕に適さない土地だったため、村落は破綻した。吟子はこの地を放棄し、夫とともに瀬棚に移住し、そこで医院を開業するが、15歳も年下の夫に先立たれてしまう。
吟子がかつて暮らした跡地には、現在「今金インマヌエル教会」が建てられている。現在は「神丘」の地名だけが、吟子らの足跡を留めている。今では見渡すかぎりの田畑が広がっているが、この景色は吟子がかつて夢見て、決して見ることのなかったものである。北海道が穀倉地帯になるのは昭和のことであり、寒冷地でも育つ品種改良を待たねばならなかった。
長万部駅からバスに乗り、神丘バス停下車2キロ。
- 施設の満足度
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5.0
- 利用した際の同行者:
- 一人旅
- アクセス:
- 1.5
- 長万部駅からバスに乗り、神丘バス停下車2キロ
- 人混みの少なさ:
- 5.0
- 見ごたえ:
- 5.0
クチコミ投稿日:2015/03/16
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