からまつの林を過ぎて からまつをしみじみと見き
- 5.0
- 旅行時期:2012/04(約12年前)
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by yayokiさん(女性)
軽井沢 クチコミ:34件
北軽井沢方面へ向かい、ハルニレテラスを超え、星野温泉の入り口の右側付近にある、「落葉松」の碑。北原白秋の最高傑作部類に入る詩、軽井沢を代表する詩であります。
8連からなる詩全部と、最後の節の白秋の直筆が刻み込まれています。
からまつの林を過ぎて
からまつをしみじみと見き
からまつはさびしかりけり
たびゆくはさびしかりけり
軽井沢で散歩をしたり自転車を走らせる時の、落葉松の匂いや他の木の落ち葉をサクサクと踏みしめる音が聞こえてきそうな詩であります。
個人的には6連目が好きです。
からまつの林を出でて
浅間嶺にけぶり立つを見つ
浅間嶺にけぶり立つを見つ
からまつのまたそのうへに
以前、見晴台から旧碓氷峠遊覧歩道を通って山を下ったとき、木立の上に煙吐く浅間山が見え、この詩を思い出しました。なんと美しい詩なのでしょう。
ただ、実際に碑があるところからは浅間山は見えません。
この詩が作られた大正10年は見えたのか?たぶん見えなかったはずですが、あちこち散策して出来上がった詩なのでありましょう。
37歳でこんな詩が書けるとは、やはり天才。
軽井沢町発行の「軽井沢文学散歩」もぜひ読んで、詩を思い出しながら軽井沢の木と浅間を楽しんでください。
ハルニレテラスから歩いて行くのもいいですよ。
- 施設の満足度
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5.0
- 利用した際の同行者:
- 家族旅行
- アクセス:
- 3.5
- 人混みの少なさ:
- 5.0
- バリアフリー:
- 2.0
- 見ごたえ:
- 4.0
クチコミ投稿日:2015/02/27
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