清正が築いた防衛拠点

5.0
旅行時期：2013/04（約13年前）

by bluejaysさん（男性）

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田原坂は、薩軍の重要な防御地点であった。加藤清正は、熊本に北から入る道を田原坂→植木→向坂→出町口の１本のみに絞っている。官軍の大砲が通行できる道は田原坂しかなかったが、田原坂は道を凹形に深く掘りこんであり、両側に伏兵を置きやすくなっている。ここを通る軍は道の両側から、しかも上からの攻撃に晒される。さらに道は曲がりくねっているので、カーブ地点では正面からも攻撃されることになる。
官軍は３月４日から攻撃を開始し、一の坂から三の坂まで進んだものの、頑強な抵抗に遭いそこから先へは進めなかった。多大な犠牲を払った官軍は18日、正面突破をあきらめて、二股・横平山から砲撃を加えたうえ、山の西斜面から七本に側面攻撃をかけ、次いで三の坂からも正面攻撃をかけた。薩軍は二方向からの攻撃に耐えられなくなり、植木方面に敗走した。