1. ホーム
  2. 国内旅行
  3. 近畿地方
  4. 京都
  5. 嵐山・嵯峨野・太秦・桂
  6. 嵐山・嵯峨野・太秦・桂 観光
  7. 宝菩提院 願徳寺
  8. クチコミ詳細
嵐山・嵯峨野・太秦・桂×
旅行ガイド
観光
グルメ
ショッピング
交通
ホテル
旅行記
Q&A

宝菩提院 願徳寺

寺・神社・教会

宝菩提院 願徳寺 施設情報・クチコミに戻る

隠れ家のような寺、至高の仏

  • 4.5
  • 旅行時期:2014/12(約11年前)
はま一号さん

by はま一号さん(女性)

嵐山・嵯峨野・太秦・桂 クチコミ:1件

京都を周り尽くした京都通の方にもあまり知られていないような、隠れ家のようなお寺です。ですが戴く仏像はまさに至高の仏、かの有名な国宝・宝菩提院半跏菩薩像です。平安時代前期の仏像を語る上では欠かせない存在でありながら、多様性を特徴とする平安前期においてすら異色の美しさ、リアリティ。目の当たりにすると一層の輝きを感じることができました。

そうした仏像をこの上ないロケーションで堪能することができます。交通の便は非常に悪く、バスに20分ほど乗った上でさらに15分から20分ほど歩かなければなりません。ルートは桂川駅からバスで洛西高校バス停で降り歩くルートと、向日町駅か東向日駅から南春日町バス停まで行き歩くルートがありますが、私が取った前者のルートはなかなかの田舎道、というか半ば山道でした。スマホがなければ不安になること請け合いです。後者の方がまだ歩く距離は少ないです。しかしどちらにせよ結構な勾配を上ることになるのは変わりありません。

そしてやっと着いてみると、門には拝観の方以外お断りの文字。セールスでも来るのでしょうか。門にあるインターホンを押して拝観の旨を伝えると、中に入るよう促されてお寺の中へ。ご住職と思しき方が自ら受け付けをしておられます。
最も小さい寺、などという触れ込みもあるようですが、なるほど本当に小さいお寺です。本尊を祀るお堂はかなり新しいもので、その横にご住職のお宅らしき建物があるきりでした。
受け付けでの指示の通りそのお堂に入り、自分で灯りをつけます。すると厨子の中に浮かび上がる半跏菩薩像。他にも重文の聖徳太子像や阿弥陀立像などが林立しています。どれも素晴らしいのですが、やはり本尊にばかり目がいってしまうのは仕方がありません。肉身部の女性的な引き締まった柔らかさの表現といい、衣紋の驚くほど巧みで流麗・複雑な構成といい、本当に目を奪われました。
一度深く拝んだ後は、是非上下左右様々な視点から像を見てみてください。特にこのお寺ならではの鑑賞法として、灯りを数種類自由に点けることができるので、それらを点けたり消したりして見ることをお勧めします。灯りごとに違った表情が見られます。

着いたのが夕方だったのであまり長居できなかったのが心残りではありましたが、雨や上り坂に耐えて訪れた価値は十分以上に感じられました。仏像が好きな方なら必ず、仏像は詳しくなくても美術に関心がある方ならかなりの確率で、同じ感想を抱いていただけると思います。
京都の主要な見所は回ってしまったという方に、是非お勧めしたいお寺です。

施設の満足度

4.5

アクセス:
1.0
人混みの少なさ:
5.0
バリアフリー:
2.5
見ごたえ:
5.0

クチコミ投稿日:2015/01/16

いいね!:1

利用規約に違反している投稿は、報告することができます。 問題のある投稿を連絡する

PAGE TOP