嵐山の風景にとけこんだ存在感はすごい。
- 4.5
- 旅行時期:2014/11(約11年前)
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by モッサンさん(男性)
嵐山・嵯峨野・太秦・桂 クチコミ:15件
嵐山の再訪に当たり、今回は桂川の右岸側、阪急嵐山駅に近いホテルに宿泊した関係で嵐山の散策とホテルの往復に渡月橋を何度も渡ることになった。結果的に渡月橋をより観察する形となったが、渡月橋が現在の位置に架設されたのは1606年とされ、現在の橋は1934年に架け替えられたものである。遠方から見ると木橋の様が景観にぴったりとおさまっている感じを受けるが、1934年の架け替え時にコンクリート抗、鋼桁の橋になっていて木橋ではない。外形上、旧態保存の観点から橋長155mに対して、スパン(支間)を10m強と短くし、木製の高欄(手すり、欄干)に、木製の桁かくし等を設けることにより見た目に木橋に見えるよう工夫されている(各地の古橋といわれるものは似たような形式が少なくない)。近代的なシルエットの橋も美しいが、古都の景観にはこのような木橋のタイプが良く似合う。桁かくしとは橋の側面から見た景観と橋桁を雨水などによる腐食からの保護を目的としたものらしい。渡月橋は緩やかなアーチ状となっているが昨年9月の台風時の今にも濁流に流されんばかりの渡月橋の映像シーンは凄かったが両岸側の桁かくしなどは一部破損したらしい。この程度の破損ですんだのは架け替え時の様式変更の効果があったということか・・?因みに渡月橋の上流側2mほどの位置に棒が突出た形で並んでいるが、流木よけ(流木止め)なのだそうだ。先般の台風被害を受けたことがまるで嘘であるかのように、橋を行きかう観光客と、観光用人力車を見ていると不思議な気にさせられた旅だった。
- 施設の満足度
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4.5
- 利用した際の同行者:
- 家族旅行
- アクセス:
- 4.0
- 人混みの少なさ:
- 4.0
- 見ごたえ:
- 4.5
クチコミ投稿日:2014/11/13
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