夜の伏見稲荷を歩く
- 5.0
- 旅行時期:2014/06(約12年前)
-
-
by はま一号さん(女性)
伏見 クチコミ:1件
京都の伏見稲荷は修学旅行などで行ったことのある方も多いかと思いますが、伏見稲荷の魅力を存分に味わいたいのなら夜に行くのをお勧めします。
伏見稲荷は神社ですので、拝観時間というのはありません。なので行こうと思えば丑三つ時に参ることだってできるのです。
私は電車の時間があったので、20時から22時くらいにかけて訪れました。鳥居の続く階段にはぽつぽつと街灯が立っており、懐中電灯などを持たずとも山頂まで歩くことができます。ちなみにお手洗いはふもとにしか無いので、登る前に寄っておくといいでしょう。
観光客は殆どおらず・・・といっても時間を考えれば案外多く、滞在中に5、6組とすれ違いました。肝試しに来たような大学生のグループや欧米人の方が多かったように思います。
しかしもちろん日中と比べれば圧倒的な人の少なさ。すれ違う人の姿も音も鳥居に隠されすぐ消えてしまいます。空恐ろしいほどの静かな空気の中、隙間なく並び立つ鳥居をくぐり階段を上っていきました。鳥居のトンネルの外に立つ街灯によって、鳥居の柱が環状に影を伸ばします。それらが階段の凹凸に重なり、不思議な格子模様ができあがっていました。
動くものが見えて驚き振り向くと、子猫の群れが戯れていたりもしました。伏見稲荷は猫の絶好の住処のようです。他にも私が行った6月にはたくさんの蛾が街灯に集まっていました。何故か私たちの後を追うように着いてきます。普段なら悲鳴を上げて脱兎のごとく距離をとるところですが、灯りが鳥居の朱色に反射した光にぼんやりと浮かび上がる蛾の姿は、幻想的なものに見えました。・・・とはいえ、虫の苦手な方は季節を選ぶことをおすすめします。寒いですが冬ならいないと思います。
そのような仲を山頂まで登って降りるのにかかったのは二時間ほど。階段自体は緩やかなのでそこまで体力は使いません。途中、京都の夜景を一望することもできます。昼に京都観光をして体力が余っている方は、夜の散歩にお参りしてみてはいかがでしょう。
- 施設の満足度
-
5.0
- 利用した際の同行者:
- 友人
- アクセス:
- 3.5
- 人混みの少なさ:
- 4.0
- バリアフリー:
- 1.0
- 見ごたえ:
- 5.0
クチコミ投稿日:2014/10/15
いいね!:0票
利用規約に違反している投稿は、報告することができます。 問題のある投稿を連絡する