知られざる歴史を秘めています！

4.5
旅行時期：2014/06（約12年前）

網走クチコミ：4件

現在の網走刑務所は1984年（昭和59年）に建てられ、それ迄使用されていた木造の施設等は、2ｋｍ南のここ天都山中腹に移設復原され、博物館網走監獄としてオープンしました。
広い敷地内には、木造刑務所としては世界最古最大規模の「五翼放射状平屋獄舎」他、数多くの登録有形文化財等の建物があり、又農作業風景や裁判所法廷の模様も復原されており、色々と見所・見応えのある所です。
旧刑務所は、明治23年（1890年）に建設開始、当初の目的は、旭川と網走を結ぶ中央道路開削の為の囚人の収容所でした。そんな歴史や生活を伝えているのが「監獄歴史館」で必見の所と言えます。
網走刑務所と聞くと「網走番外地」等の映画のイメージを思い浮かべますが、当初は極悪犯だけではなく、明治政府に反発した政治犯が労働力として数多く収容され、北海道開拓の為に過酷な状態で使い捨てにされた、という歴史があります。そんな存在意義を考えながら見て回るとかなり時間がかかります（コース見学所要時間1.5時間という事ですが）。
敷地内にある「監獄食堂」では、実際に“監獄食”を味わえるそうです（味は分りませんが）。又、囚人達の生活をマネキンで再現している場面が何ヶ所かありますが、妙にリアリティーがあって一寸びっくりしました。
観光気分で行くには、一寸重すぎる様な気がしました。