古代先住民に思いを馳せる空間
- 4.0
- 旅行時期:2014/08(約11年前)
-
-
by 紅映さん(非公開)
千歳・新千歳空港 クチコミ:34件
ウサクマイ遺跡群の森自然観察教育林
道道支笏湖公園線の国有林に位置するミズナラ・センノキなどの大径木の天然林およびトドマツ・アカエゾマツなどの人工林が交わる丘陵地で、すぐ近くに鮭の遡上する川として有名な千歳川があります。この区域の一部に縄文時代初期からアイヌ文化にいたる先住民の集落跡があり、昭和54年に史跡名勝天然物として指定され、散策等で古き時代を感じることができます。
この遺跡(およそ146ヘクタールの地域=「ウサクマイC遺跡」と20か所の遺跡)には、擦文時代の集落跡とみられる窪み75か所が点在するほか、縄文時代末期に作られたとされる男性土偶、8世紀ごろオホーツク海沿岸地域で栄えたオホーツク文化式の土器、擦文土器、さらに本州より渡来した皇朝十二銭の一つでもある貨幣「富壽神寳」などが出土しているそうです。
なお、出土品は、千歳市長都(おさつ)にある「千歳市埋蔵文化財センター・展示室」で見ることが出来るとのことです。興味のある方は、是非いちど足を運んでみて下さい。
地名の「ウサクマイ」は、アイヌ語の「オ・サク・オマ・イ」(川下に物干し場がある)に由来。 この場合の「物干し場」とは乾し魚を作るための施設であり、水産資源に恵まれ、集落を営みやすかったことが伺えます。
この写真の遺跡は、ウサクマイ遺跡群の中の「C遺跡」と呼ばれるものです。
囲いもなく自由に入れますが、あまり訪れる人がいないようで、草が生い茂っています。
自動車:札幌から約1時間15分、国道36号線から(錦町3交差点を右へ)道道支笏湖公園線へ入る。
千歳駅からは道道16号(支笏湖線)で15分くらい
★石狩森林管理署 TEL: 050-3160-5710
http://www.rinya.maff.go.jp/hokkaido/policy/system/rekumori/sizenkansatu/usakumai_isekigunnomori/index.html
- 施設の満足度
-
4.0
- 利用した際の同行者:
- 家族旅行
- アクセス:
- 5.0
- 人混みの少なさ:
- 4.0
- 少なすぎて、独りでは散策できません。
- 見ごたえ:
- 4.0
- 遺跡の復元などはありません。
クチコミ投稿日:2014/09/05
いいね!:4票
利用規約に違反している投稿は、報告することができます。 問題のある投稿を連絡する