大地震津波心得の記碑に注目してほしい。
- 5.0
- 旅行時期:2013/06(約13年前)
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by aoitomoさん(男性)
湯浅・広川 クチコミ:3件
西国第十三番札所でもあります。
本堂は県の文化財に指定されています。
屋根を見ると1m80cmと大きなしゃちほこがあり目を引きます。
掃除も庭の手入れも綺麗にされていて美しいお寺です。
深専寺の門前の左にある「大地震津波心得の記」の石碑がなんです。
この石碑も県指定文化財になっています
嘉永7年(安政元年:1854年)「安政東海地震」とその32時間後に「安政南海地震」が発生し、マグニチュード8.4という大地震が和歌山を襲いました。ここ湯浅もいっしゅんで大津波に飲み込まれたくさんの死者がでました。
地震発生から2年後の安政3年にこの碑が建てられました。
このような碑は全国各地に見られますが、津波の犠牲者を祀る供養碑がほとんどで、具体的な避難方法が書かれてある碑文というのは稀でそこがすごいと思いました。
全文528文字の碑文には、
「大地震の経過」「津波の様子」「被害状況」が書かれてあり、
さらに、
『津波の前兆などの言い伝えにとらわれずに地震が起これば津波が起こると心得て火の始末をして、浜辺や川筋に逃げずに、必ずこの深専寺の前を東へ通り天神山の高台に逃げること』と書かれています。
さらに、さらに
前回宝永4年(1707年)の地震の時も、浜辺に逃げて死んだ者が多かったのにもかかわらず、今回も同じことを繰り返して大きな被害が出ました。
後世に同じことが起こらないようにこの碑を建てたのですよ。
と書かれてあるのです。
私は東日本大震災で地震と津波の怖さを知らされたがゆえ、この【大地震津波心得の碑】の訴えが理解できましたが、地震と津波の怖さを知らなければ目にもとめない石碑だったのかもしれません。
『先人の教訓はしっかりと耳を傾けよ』ということを、この歳になってから学びました。
説明書きが置いてくれてあるので、それを読めば理解しやすいです。
- 施設の満足度
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5.0
- 利用した際の同行者:
- カップル・夫婦
- アクセス:
- 3.5
- 人混みの少なさ:
- 5.0
- バリアフリー:
- 3.5
- 見ごたえ:
- 5.0
クチコミ投稿日:2013/07/19
いいね!:139票
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