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高城庵

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特攻の地「知覧」へ

  • 4.0
  • 旅行時期:2013/03(約13年前)
pengmaさん

by pengmaさん(男性)

知覧・南さつま・日置 クチコミ:1件

鹿児島中央駅からバスに揺られる事一時間30分、鹿児島は知覧町武家屋敷入口バス停に降り立つ。ココ知覧町は太平洋戦争時代に陸軍知覧飛行場が造られた。そして戦争末期の沖縄戦において特攻という人類史上類のない作戦で、爆装した飛行機もろとも敵艦に体当たり攻撃をした陸軍特別攻撃隊の編成された地でもあり、また薩摩島津藩時代、藩主居城を守る為に藩内に武士を分散させ居住させる「麓」を各地に造った。知覧にも存在し、その麓(外城)跡が今の武家屋敷群として残り、その景観から「薩摩の小京都」と詠まれる由縁である。
しかし小生、○○の小京都と言う呼び方は嫌いだ、ココは京都とは全く異なった文化が存在し、胸を張って薩摩知覧の武家屋敷と言って欲しい。
「こんにちわ、ごめんねバスが20分以上も遅れちゃいまして」
「あ~、○○さんですか??お待ち申し上げておりました」
厨房から「ご予約のお客様お付で~す」とバタバタ動き回る気配が聞こえる(苦笑)
予約しといた料理は「高城庵セット」¥2,100-既に酒は抜けており、ビール(中瓶)をいただく♪
壱の膳:地鶏の刺身、芋蒟蒻刺身、季節物小鉢(白和え)、梅酒
弐の膳:酒めし、自家製野菜入り薩摩揚げ、田舎煮しめ、香の物(高菜・大根)、季節物酢の物(大根膾)、そば
薩摩焼酎の湯割りが欲しい所だが、コノ後武家屋敷散策~特攻平和会館散策の為に深酒はやめておこう。
酒めしは、鹿児島の郷土料理で、筍・蕗・芹など春の山菜と鯛やイカ、キビナゴなどの海の幸を使い、
御飯に酒を振り掛けて桶に移し具を挟んだ押し寿司風、かなり酒が効いており運転手は食べる事が出来ない代物(爆)
お煮しめと薩摩揚げ、蕎麦は膳に乗ってない、客の着座を確認してから出来立て熱々を提供してくれる。
ココ高城庵は武家屋敷の一角にあり、武家屋敷そのものが店になっており藩政時代の膳で郷土料理が戴ける店。
高い天井の入れ込み席、隣の席との仕切りは無く開放的で、空け放たれた玄関から時折気持ちの良い風が吹き抜ける♪
綺麗に整備されたお庭を眺め乍、壱の膳に盛られた料理を味わいながら冷えたビールをグビリ。

お腹もくちて、武家屋敷通り側に面した玄関より通りに出る。約700mの武家屋敷を散策。コチラのお屋敷は普通に住んでおられる民家が多く、住民のご厚意でお庭の見学ができるお宅が数軒ある。どのお宅も武家造りで、門の奥には弐の壁があり庭内は見えない、回り込んで邸内へ入る構造、奄美地方の家造りにも似てますね♪
武家屋敷通りを終え橋を渡れば、完全復元された「富屋食堂」がある。富屋食堂は、特攻の母として慕われた「鳥浜トメ」の食堂で、息詰まる状況下で、軍の指定食堂「富屋食堂」を経営する鳥浜トメは、娘たちとともに、出撃する特攻隊員をあたたかく迎え。そして送り出したと言う。特攻悲話「ホタル」や「アリラン」はココ「富屋食堂」で起こった実話。

施設の満足度

4.0

利用した際の同行者:
一人旅
一人当たり予算:
3,000円未満 
アクセス:
2.5
自家用車であれば問題ないでしょう
コストパフォーマンス:
4.0
サービス:
3.5
雰囲気:
4.0
料理・味:
4.0
観光客向け度:
5.0

クチコミ投稿日:2013/04/05

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