平家一門の屋敷があった六波羅蜜寺周辺
- 4.0
- 旅行時期:2010/05(約16年前)
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by さすらいおじさんさん(男性)
東山・祇園・北白川 クチコミ:79件
六波羅蜜寺 (ろくはらみつじ)は、真言宗の寺院で開基は踊り念仏で知られる空也(くうや903−972年)。平安時代中期の951年に造立した十一面観音を本尊とする道場が寺のはじまりとされている。六波羅蜜寺は教科書などに良く掲載されている運慶(うんけい、生年不詳−1224年)の四男・康勝(こうしょう、生没年不詳)の作とされている木造空也上人立像で知られている。
空也上人立像は、わらじ履きで疫病が蔓延していた京の街中を、空也が鉦(かね)を鳴らし、念仏を唱えながら悪疫退散を祈りつつ歩くさまを表現している。空也は首から鉦を下げ、右手には鉦を叩くための撞木(しゅもく)、左手には鹿の角のついた杖をもっている。空也の口からは針金でつながった6体の阿弥陀仏の小像が吐き出されている。6体の阿弥陀仏は「南無阿弥陀仏」の6字を象徴し、念仏を唱えるさまを視覚的に表現している。仏像の坐像、直立像は珍しくないが、動的な木造空也上人立像は貴重な宗教遺産で苦しむ庶民のために祈る姿がリアルですばらしい。
六波羅蜜寺周辺は平安末には六波羅殿と呼ばれた平清盛(たいら の きよもり1118−1181年)ら平家一門の屋敷があり、鎌倉時代には幕府によって六波羅探題(ろくはらたんだい)が置かれたという歴史も持っている。
京阪の清水五条駅から徒歩7分程度
- 施設の満足度
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4.0
- アクセス:
- 3.5
- 人混みの少なさ:
- 4.0
- バリアフリー:
- 3.0
- 見ごたえ:
- 3.5
クチコミ投稿日:2012/08/18
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