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京都国際マンガミュージアム

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着眼点はよい、でも、コンセプトが揺らいで普通の漫画喫茶に成り下がっている。

  • 2.0
  • 旅行時期:2011/03(約15年前)
どっきり鼻毛さん

by どっきり鼻毛さん(男性)

二条・烏丸・河原町 クチコミ:2件

バカの壁、「すばらしい」と賞賛する人は総じてバカであるという良質の判定テストを開発したことで有名な養老孟司氏が館長をするミュージアム。

着眼点はなかなかよいが、ただの漫画喫茶に成り下がっている。
マンガは10冊ぐらいしか読んだことのない人が館長になった結果かと思う。
現在は、建築の良さ、目新しさでそこそこ人は入っているが、このままでは10年持たないと思う。客寄せパンダが無能でもブレーンが優秀であれば良いが、そうでもない。
コンセプトがゆらいでいる。
館長のモチベーションが原因かと思う。

昭和初期のセット、紙芝居、似顔絵コーナー。
何をしたのかがわかんらない。
漫画家による舞妓さんコーナーと、ちょっと気の利いたものがあるが、有名なのがやなせ氏とちば氏だけというのが物足りない。
出版社のしがらみ的な感じもあるが、それぐらいの障壁を乗り越える気概がないとミュージアムはダメになる。

マンガはミュージアムに展示するような物ではなく、実際に読むことが重要と批判もあるが、それでも、僕はマンガのミュージアムは必要であると思う。
例えば、夏目漱石の生原稿を展示する事で、夏目漱石がどのように逡巡しながら作品を書き上げたのかがわかる。
漫画も生原稿は然るべき場所に一括に保管して、文化財として保存すべきと思う。
それぞれの出版社が適当に保管するのは危険である。

という事で、もっと生原稿は展示すべきである。マンガを読むスペースがあることには異論はないが、メインがそれだけではダメだ。そして、情報が古すぎるのも駄目だ。

ワシントンDCのミュージアムに行って一番違いを感じたのは、収蔵品の素晴らしさではなく、キュレーターのパッションと、毎日行われるセミナーの多さである。
勤め人も来れるように18時ぐらいからのイブニングセッションを毎日やれとは言わないが、毎週土日は何らかのイベントはやるべきである。
竹熊氏、夏目氏、いしかわじゅん、岡田斗司夫と日本には優れた批評家が多く存在しているので、これらを招集してセミナーは行うべきであるとおもう。
現在のマンガも呼んでセミナーを開催や、原画展示も行うべきである。
マンガは過去のものでは現在進行形のものだからである。
特別展示は過去の物ばかりのような気がする。別に、過去の名作がダメと言っているのではなく、惰性でなんの感性も働かせずに、名作と言われているものを展示するのはキュレーターとして能力が低すぎる。









施設の満足度

2.0

利用した際の同行者:
友人
アクセス:
3.0
コストパフォーマンス:
3.0
人混みの少なさ:
3.0
展示内容:
1.0
展示物は少ない。
バリアフリー:
3.0

クチコミ投稿日:2011/03/12

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