枚方市釈尊寺町の釈尊寺に伝わる『釈尊寺縁起』によると行基菩薩の開基で元は行基寺と称し平安中期の一条天皇(在位:986~10...
続きを読む11年)のとき現寺号・山号に改めたとされている。
『釈尊寺縁起』には987年(永延元年)東大寺の僧然(ちょうねん)が宋より将来の赤栴檀(あかせんだん)の釈迦像を安置、御一条天皇(在位:1016年~36年)より「霊鷲山」の勅額を賜ったとあり、釈迦像は80年後京都千本釈迦堂大報恩寺から若狭国小浜に移され、3年後京都嵯峨清凉寺の本尊として安置された「三国伝来の釈迦」として著名な像とのこと。
当時の釈尊寺は七堂伽藍、12坊舎が備わり寺領は320石と伝わっている。
寺は度々の兵火で衰退し1831年(天保4年)には火災に遭い堂宇は灰燼に帰し、1731年(享保16年)浄土宗知恩院末となっている。古記録によると茄子作の白雲山 金龍寺は当寺の釈尊寺別院で、春日神社は鎮守とのこと。釈尊寺の近くには寺の由来は不明だが西願寺(さいがんじ)がある。
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投稿日:2013/09/23