補巌寺(ふがんじ・ふかんじ)は奈良県磯城郡田原本町味間にあります。
補厳寺は、十市城主・十市遠康が至徳元年(1384...
続きを読む年)結崎出身の了堂真覚(1330~99)を鹿児島より呼び戻し、開祖とし、十市氏の菩提寺として開基された大和最古の禅刹(曹洞宗)です。
この寺は世阿弥参学の地として知られ、世阿弥は十市氏から庇護を受け、この寺の2代竹窓智厳(ちくそうちごん、?~1423)に師事しました。
世阿弥は能役者、謡曲作家として禅の精神「宗旨の参学は得法以後の参学」及び「得法の後練り返し練り返し功を積むべし」を能の修行に採り入れ、一世を風靡しました。
世阿弥は6代将軍足利義教から迫害を受け、佐渡島に流されてしまいますが、一休和尚の尽力によって78歳で罪を解かれ、若き頃参学をした心の故郷であるここ補巌寺に妻と共に身を寄せます。
世阿弥夫妻は当寺に共に帰依し、それぞれ至翁禅門・寿椿禅尼と呼ばれ、晩年は幸せに暮らしたそうです。
ここから南側に十市城跡がひらけ、大和三山が眺められます。
気分は、国人です!世阿弥もここから耳成山と、畝傍山を眺めた事に感慨深くなりました。
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投稿日:2011/01/21