秩父の長瀞と言えば、穏やかに流れる荒川の流れの中を揺蕩うライン下りの船の光景が有名です。
確かに赤壁と呼ばれる絶壁に沿っ...
続きを読むて流れる川の姿は、なかなか他では見ることのできない景色で、有名になるのも分かる気がします。
でもね。
長瀞の魅力は、そんな風景だけではないのです。
前述した赤壁だってただの絶壁ではなく、隆起した岩の断面である場所。
その壁面に目を凝らすと、不思議な横縞の地層が目に飛び込んできます。
その中には横臥しゅう曲と呼ばれる珍しい地層も有り、子供たちにも楽しい場所。
そして、岩畳だってよく見ると面白いのです。
岩畳の表面の石はパイ生地の様に平らにポロポロと剥ける不思議な性質を持ち、平らだと思っていた岩の表面のところどころには小さな穴や大きな穴が開いていて、他では見ることのできない不思議な様相を呈しています。
この岩の上の穴ぼこはポットホール(甌穴)と呼ばれ、岩畳がその昔は川の底であった時の名残で、これらの穴は水の力が転がした小石パワーによって開けられたもの。
岩畳の上には風呂桶サイズのポットホールもあり、中学生くらいの理科の好きな子どもだったら喜びそうなアイテムが沢山。
更には断層、片理、節理…といった本格的な地質現象まで観察することもできます。
長瀞をただのお手軽観光地だと思って侮ることなかれ。
WonderジオサイトWorldとして、子供から大人まで楽しめます。
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投稿日:2017/01/31