言わずと知れた「島原の乱」終焉の地である。
歴史ファンなら、一度は訪れたいところだが、なにぶんアクセスが難しい。
この...
続きを読むドライブ旅行でようやくたどり着くことができた。
国道から脇道に入る。
このあたりから古来からの総構えの内側になるのだが、何しろ一面雑草におおわれているので、はっきりとした縄張りはわからない。
ただ、規模の大きさは十分に実感できる。
本丸脇まで車を進めることができたが、総構えに入ってからも思った以上の距離があった。
車を止めた近くに「ほねかみ地蔵」というのが安置されてあった。
「ほねかみ」とはどういう意味だろう?このおどろおどろしい名前は、この何の変哲もなさそうな新緑に包まれた田舎の風景が、日本歴史上においても稀有な惨劇の場所になったことを暗示させる。
やがて本丸の広場に入ると、そこには大きな十字架と、天草四郎の像があった。
景色だけでは歴史を教えてくれない。大災害の跡地も古戦場跡も、すべてが終わってしまえば、何もなかったかのように静かである。
本丸跡から眺めた有明海も、何も語らず、ただ自然の美しさのみを伝えたいがごとき風景であった。
初夏の海 昔話は 語らずや
お粗末でございました。
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投稿日:2015/02/09