2011年、満を持してようやく世界文化遺産に登録された、
世界に誇る日本の平安仏教美術の粋が詰まった「関山 中尊寺」。
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日本史の教科書や資料集で、藤原三大栄華の話や金色堂の写真は
何度も見て興味を持っていましたが、例にもれず、世界遺産登録で
一気に注目されてから行きたくなったミーハーの一人。
生まれて初めて、平泉を訪れました。
朝からのあいにくの雨にもかかわらず、そこはGW、
中尊寺近辺の駐車場は朝の8時の時点ですでに満車状態。
少し離れた町営第2駐車場に行くしかなく、中尊寺の入り口まで少し
歩くことになりました。(まぁ、徒歩3分程度ですが)
雨のせいで境内の杜はほどよく湿り、それがまた、荘厳な雰囲気を
盛り上げて、往時の栄華を忍ばせます。
月見坂の両サイドの樹々たちは幹が太く立派な根を張り、樹齢の長さを
想像させます。
金色堂にたどり着くまでに、不動堂や本堂、護衛蔵などがあり、
なかなか立派な木造仏教建築です。
金色堂拝観(護衛蔵含む)は大人800円。
結構高い。
切符売り場の隣の建築物に移動すると、建物内入口からは撮影は一切禁止。
限られた人数しか入れないので入口は行列ができていました。
日本史の教科書に出てきた金色堂が今まさに目の前に、
とワクワクして入館すると、
金閣寺位の規模あるかと勝手な想像膨らませていたので、
意外なほどの小ささに逆に驚きました。
それでも、よくよく見ると、一つ一つの装飾、阿弥陀如来・観音菩薩、
両サイドを護る持国天・増長天などが精緻で見事であり息を呑みます。
これが全て人の手業だということに、匠の技にただただ圧倒されます。
何分間隔かで、金色堂正面の音声説明が流れ、観光客はその説明に
静かに耳を傾けます。
光輝く極楽浄土の神々しい如来様、菩薩様を前に、観光客は拝んだり、
ありがたがったり、お賽銭をあげたり、と各々の時間を楽しみます。
金色堂の中の時間はものの10~15分程度でしたが、まぁ、来れて良かったです。
そのほか、境内には奥の細道の芭蕉ゆかりの碑があったり、
弁財天堂が有ったり、釈迦堂があったり、能楽殿の向こうには
白山神社があったり、見所は満載です。
個人的には、白山神社の付近が緑が深く、空気が違って、
景色が好きでしたね。
今度は紅葉が美しいシーズンに来たいと思いました。
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投稿日:2012/06/17